特許
J-GLOBAL ID:201903012837152691
歯車部品およびその製造方法
発明者:
,
,
,
出願人/特許権者:
代理人 (3件):
杉村 憲司
, 杉村 光嗣
, 川原 敬祐
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2018-225889
公開番号(公開出願番号):特開2019-052376
出願日: 2018年11月30日
公開日(公表日): 2019年04月04日
要約:
【課題】高い回転曲げ疲労強度および衝撃疲労強度を有し、比較的安価なコストで作製することができる歯車部品およびその製造方法を提供する。【解決手段】質量%で、C、Si、Mn、P、S、Cr、Mo、B、Ti、N、およびOを所定の関係の下で含み、AlをB、N、Ti含有量との関係で所定量以上含み、残部はFeおよび不可避不純物からなる成分組成を有し、さらに√I≦80(ただし、Iは、肌焼鋼に浸炭焼入れおよび焼戻しを施し、その後回転曲げ疲労試験を行った後の破面における、フィッシュアイ中心部に位置する酸化物系介在物の面積(μm2)を示す。)を満足することを特徴とする肌焼鋼に、機械加工、または、鍛造とその後の機械加工を施して歯車形状とし、その後、前記肌焼鋼に、所定の条件下で浸炭焼入れおよび焼戻しを施し、歯車部品を得ることを特徴とする歯車部品の製造方法。【選択図】なし
請求項(抜粋):
質量%で、C:0.15%以上0.30%以下、Si:0.50%以上1.50%以下、Mn:0.20%以上0.80%以下、P:0.003%以上0.020%以下、S:0.005%以上0.050%以下、Cr:0.30%以上1.20%以下、Mo:0.03%以上0.30%以下、B:0.0005%以上0.0050%以下、Ti:0.002%以上0.050%未満、N:0.0020%以上0.0150%以下およびO:0.0003%以上0.0025%以下を、下記(1)式を満足する範囲の下で含み、
Alを、[%B]-[(10.8/14)×{[%N]-(14/48)[%Ti]}]≧0.0003%の場合には、0.010%≦[%Al]≦0.100%にて含み、[%B]-[(10.8/14)×{[%N]-(14/48)[%Ti]}]<0.0003%の場合には、(27/14)×{[%N]-(14/48)[%Ti]-(14/10.8)[%B]+0.02}≦[%Al]≦0.100%にて含み、
残部はFeおよび不可避不純物からなる成分組成を有し、
さらに、下記(2)式を満足する肌焼鋼に、機械加工、または、鍛造とその後の機械加工を施して歯車形状とし、その後、前記肌焼鋼に、浸炭温度900°C以上1050°C以下で60分以上600分以下で、焼入れ温度800°C以上900°C以下で10分以上120分以下の浸炭焼入れ、および、焼戻し温度120°C以上250°C以下で30分以上180分以下の焼戻しを施して、歯車部品を得ることを特徴とする歯車部品の製造方法。
記
1.8×[%Si]+1.5×[%Mo]-([%Mn]+[%Cr])/2 ≧ 0.50 ・・・(1)
√I≦80 ・・・(2)
ただし、[%M]はM元素の含有量(質量%)を示し、Iは、前記肌焼鋼に以下の条件にて浸炭焼入れおよび焼戻しを施し、その後、表面を0.1mm研磨し、負荷応力1000MPa、回転数3500rpmにて両振り小野式回転曲げ疲労試験を行った後の破面における、フィッシュアイ中心部に位置する酸化物系介在物の面積(μm2)を示す。
浸炭焼入れ:930°Cにおいて180分間保持した後、850°Cまで炉冷し、850°Cにおいて40分間保持して、C濃度0.8質量%の浸炭を施し、油冷する。
焼戻し:170°Cにおいて60分間保持する。
IPC (5件):
C22C 38/00
, C22C 38/60
, C21D 1/06
, C21D 9/32
, C23C 8/22
FI (5件):
C22C38/00 301N
, C22C38/60
, C21D1/06 A
, C21D9/32 A
, C23C8/22
Fターム (24件):
4K028AA01
, 4K028AB01
, 4K042AA18
, 4K042BA04
, 4K042CA02
, 4K042CA03
, 4K042CA05
, 4K042CA06
, 4K042CA08
, 4K042CA09
, 4K042CA10
, 4K042CA12
, 4K042CA13
, 4K042DA01
, 4K042DA02
, 4K042DA06
, 4K042DC02
, 4K042DC03
, 4K042DC04
, 4K042DD03
, 4K042DD05
, 4K042DE02
, 4K042DE03
, 4K042DE04
引用特許:
前のページに戻る