特許
J-GLOBAL ID:201903012972059430

鉄道車両の摩擦係数演算方法及び走行安全性評価方法並びに軌道の潤滑状態管理方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 特許業務法人まこと国際特許事務所
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2017-235583
公開番号(公開出願番号):特開2019-099097
出願日: 2017年12月07日
公開日(公表日): 2019年06月24日
要約:
【課題】台車100の前側輪軸1aが有する外軌側車輪11と外軌R1との間の摩擦係数μ1outを精度良く演算する方法を提供する。【解決手段】本発明は、曲線区間における摩擦係数μ1outを演算する方法であって、鉄道車両の解析モデルに対して、台車が有する4つの車輪とレールとの間の摩擦係数μ1out、μ1in、μ2out、μ2inを変数とする運動解析を実行した結果に基づき、内軌脱線係数κ(=横圧Q1in/輪重P1in)、前側接線力指標Ta(=接線力T1in/輪重P1in)及び後側接線力指標Tb(=(接線力T2out/輪重P2out+接線力T2in/輪重P2in)/2)を入力とし、摩擦係数μ1outを出力とする入出力関係を同定する。鉄道車両が前記曲線区間を走行する際に測定した内軌脱線係数κ、前側接線力指標Ta及び後側接線力指標Tbを入出力関係の入力として用いることで、出力としての摩擦係数μ1outを演算する。【選択図】 図1
請求項(抜粋):
走行方向の前後に一対の輪軸を具備する台車を備えた鉄道車両が軌道の曲線区間を走行する際の、前記一対の輪軸のうち前側輪軸が有する外軌側車輪と前記曲線区間における外軌との間の摩擦係数μ1outを演算する方法であって、 前記鉄道車両の諸元を反映した解析モデルに対して、前記摩擦係数μ1outと、前記前側輪軸が有する内軌側車輪と前記曲線区間における内軌との間の摩擦係数μ1inと、前記一対の輪軸のうち後側輪軸が有する外軌側車輪と前記外軌との間の摩擦係数μ2outと、前記後側輪軸が有する内軌側車輪と前記内軌との間の摩擦係数μ2inとを変数とする運動解析を実行することで、複数の異なる値の前記摩擦係数μ1out、μ1in、μ2out及びμ2inの組み合わせ毎に、前記前側輪軸が有する内軌側車輪に加わる横圧Q1inと輪重P1inとの比Q1in/P1inによって表わされる内軌脱線係数κと、前記前側輪軸が有する内軌側車輪と前記内軌との間に生じる接線力T1inと前記輪重P1inとの比T1in/P1inによって表わされる前側接線力指標Taと、前記後側輪軸が有する外軌側車輪と前記外軌との間に生じる接線力T2outと前記後側輪軸が有する外軌側車輪に加わる輪重P2outとの比T2out/P2out及び前記後側輪軸が有する内軌側車輪と前記内軌との間に生じる接線力T2inと前記後側輪軸が有する内軌側車輪に加わる輪重P2inとの比T2in/P2inの平均値(T2out/P2out+T2in/P2in)/2によって表わされる後側接線力指標Tbとを算出する運動解析工程と、 前記運動解析工程において前記摩擦係数μ1out、μ1in、μ2out及びμ2inの組み合わせ毎に算出した前記内軌脱線係数κ、前記前側接線力指標Ta及び前記後側接線力指標Tbに基づき、前記内軌脱線係数κ、前記前側接線力指標Ta及び前記後側接線力指標Tbを入力とし、前記摩擦係数μ1outを出力とする入出力関係を同定する同定工程と、 前記鉄道車両が前記曲線区間を走行する際に、前記内軌脱線係数κ、前記前側接線力指標Ta及び前記後側接線力指標Tbを測定する測定工程と、 前記測定工程で測定した前記内軌脱線係数κ、前記前側接線力指標Ta及び前記後側接線力指標Tbを、前記同定工程で同定した前記入出力関係の入力として用いることで、出力としての前記摩擦係数μ1outを演算する摩擦係数演算工程と、 を含むことを特徴とする鉄道車両の摩擦係数演算方法。
IPC (3件):
B61K 9/08 ,  G01N 19/02 ,  E01B 35/00
FI (3件):
B61K9/08 ,  G01N19/02 A ,  E01B35/00
Fターム (1件):
2D057AB01

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