抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,教科横断型の学習を行う,三重県立Y高等学校の学校設定科目「グローバル・ヒューマン学」を研究対象とし,パフォーマンス課題を設定した授業実践の分析を通して,パフォーマンス評価の意義や課題を明らかにすることを目的とした。「グローバル・ヒューマン学」は,グローバルな視点で現代社会の諸課題を科学的な視点から捉えさせ,生命観・倫理感・歴史観・社会性を育むことを狙いとして,「世界史A」,「現代社会」,「家庭基礎」,「保健」を効果的に関連付けて,教科横断型の探究的な学習を行う学校設定科目である。そこで,パフォーマンス課題を設定した授業実践をおこない,ルーブリックを使用して学習者のパフォーマンスを分析し評価した。その結果,9割以上の生徒のパフォーマンス評価の結果が到達すべきレベル以上であったことから,概ね授業目標を達成できたと考えられる。また,ルーブリックを使用して評価することにより,学習者の思考過程や知識を活用する力を読み取れたことから,本研究で行った評価の妥当性は高いと考えられる。さらに,評価結果から,授業設計や指導の改善への方向性が見いだされた。(著者抄録)