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J-GLOBAL ID:202002210582269594   整理番号:20A1312431

塩分ストレスとサリチル酸により影響される2つのコムギ品種における水分状態,成長速度および抗酸化システムの改変

Modifications of water status, growth rate and antioxidant system in two wheat cultivars as affected by salinity stress and salicylic acid
著者 (5件):
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巻: 133  号:ページ: 549-570  発行年: 2020年07月 
JST資料番号: G0618A  ISSN: 0918-9440  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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サリチル酸(SA)はコムギ(Triticum aestivum L.)の乾燥耐性に重要な役割を持つが,塩分耐性との関連性はよく理解されていない。本研究では,SAと塩分応答の可能な役割を,2つのコムギ品種,すなわち乾燥耐性Sakha-69および乾燥感受性Gemaza-1を用いて150mM NaClに曝露して試験した。ストレス修復に関与する可能性がある成長すなわち新鮮重あるいは乾燥重(FM,DM),有機/無機溶質の浸透圧濃度(OC),葉相対含水量(LRWC),光合成色素含量(PPC),ならびに選択的抗酸化系(AOSc)酵素/分子に対するパラメータを測定した。Sakha-69はGemaza-1よりも大きい塩分耐性を示し,SAは乾燥ストレスのように塩分ストレスを改善し,一般的な耐性機構がストレスに関与することを示唆した。塩分は,FMにおけるシュート(36~41%)またはDMにおけるそれら(32~35%)よりも根増殖を44~52%強く減少させた。SAはDM/FMに対してシュート(6~24%)よりも根増殖を効率的に改善した(40~60%)。これらの結果は,塩分およびSAが感受性のある根を標的にし,従ってシュート機能に影響を及ぼすことを示唆した。実際,塩分はPPCを10~18%,LRWCを16~28%減少させ,Na+における顕著な増加を除いて,より敏感にシュート(19~36%)および根(25~59%)の無機溶質(K+,Ca2+,Mg2+)のOCを減少させ,SAは対照レベル近くにすべての減少を回復した。SAおよび塩分は,乾燥応答のような有機溶質(糖および有機酸),並びにAOS(グルタチオンおよび関連酵素活性)のOCの多くのパラメータを付加的に増加させた。しかし,SAはNa+およびプロリン含量,並びにカタラーゼ活性を塩分に対する対抗様式で減少させた。本実験から,SA媒介耐性は2つの機構,すなわち1つは根における無機物特異的な機構,もう1つは全モジュールシステムにおいて支配される乾燥/脱水耐性に関連する機構を含む可能性があると結論付けられた。Copyright The Botanical Society of Japan 2020 Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
植物生理学一般  ,  麦  ,  植物に対する影響 

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