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J-GLOBAL ID：202002211024841135   整理番号：20A0258323

核共鳴散乱起源・電子散乱起源のFe-K蛍光X線面内放出分布の入射角依存性

著者 (6件)： 岡田京子 (高輝度光科学研究セ) ,  松下智裕 (高輝度光科学研究セ) ,  八方直久 (広島市大) ,  林好一 (東北大) ,  林好一 (名古屋工大) ,  櫻井吉晴 (高輝度光科学研究セ)
資料名： SPring-8/SACLA利用研究成果集(Web)  (SPring-8/SACLA Research Report (Web))
巻： 5  号： 2  ページ： 153-157 (WEB ONLY)  発行年： 2017年08月17日 
JST資料番号： U1844A  ISSN： 2187-6886  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 核共鳴散乱法を利用した鉄の蛍光X線ホログラム測定を初めて試みた。この測定では,α-Fe₂O₃単結晶試料に⁵⁷Feの共鳴エネルギーの14.4keVのX線を照射し,試料から放出されるX線/γ線を鉄のK蛍光X線の6.4keVと散乱X線/γ線の14.4keVに分離し,さらに,素過程の継続時間の差を利用して電子散乱起源と核共鳴散乱起源に分離する。そこで,X線のエネルギーを6.4keVのみに弁別する方法として,(1)試料と検出器の間に分光器を設置して目的のエネルギーのみを選択する方法と,(2)試料から放出されるX線/γ線の全てを直接,検出器に入れ,検出器のエネルギー分解能を利用してエネルギー分離をする方法を試みた。(1),(2)共に,試料からのFe-K蛍光X線ホログラムを取得することに成功した。(2)の方法は今までは行われておらず,今回,新たなFe-K蛍光X線ホログラム計測法を確立できた。(著者抄録)

シソーラス用語： 角度依存性 ,  入射角 ,  *固有X線 ,  *鉄 ,  吸収端 ,  *X線スペクトル ,  Moessbauer分光法 ,  電子散乱 ,  ホログラム ,  エネルギー分解能 ,  共鳴エネルギー ,  酸化鉄 ,  単結晶 ,  X線照射 ,  素反応
準シソーラス用語： K吸収端 ,  核共鳴散乱 ,  酸化第二鉄 ,  入射角依存性

分類 (1件)： X線スペクトル一般  (BM08101P)

引用文献 (7件)：

• K. Hayashi, Advances in Imaging and Electron Physics, 140, 119(2006).
• N. N. Greenwood and T. C. Gibb, Mössbauer Spectroscopy (Springer-Verlag, Heidelberg, 1971) Chap.5.
• P. Korecki, J. Korecki, and T. Slezak, Phys. Rev. Lett., 79, 3518 (1997).
• Yu. V. Shvyd'ko, M. Lerche, J. Jäschke, M. Lucht, E. Gerdau, M. Gerken, H. D. Rüter, H.-C. Wille, P. Becker, E. E. Alp, W. Sturhahn, J. Sutter, and T. S. Toellner, Phys. Rev. Lett., 85, 495 (2000).
• Y. Yoda, M. Yabashi, K. Izumi, X.W. Zhang, S. Kishimoto, S. Kitao, M. Seto, T. Mitsui, T. Harami, Y. Imai, and S. Kikuta, Nucl. Instrum. Methods A, 467-468, 715 (2001).

タイトルに関連する用語 (8件)： 核共鳴散乱 ,  起源 ,  電子散乱 ,  Fe ,  蛍光X線 ,  放出 ,  分布 ,  入射角依存性