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J-GLOBAL ID：202002211109572828   整理番号：20A1120717

低突然変異率は有害突然変異からの干渉を妨げることにより有利な形質の進化を促進する【JST・京大機械翻訳】

Low mutation rates promote the evolution of advantageous traits by preventing interference from deleterious mutations

著者 (3件)： Aoyagi Blue Yuta (Graduate School of Life Sciences, Tohoku University, Sendai, Miyagi, Japan) ,  Aoyagi Blue Yuta (Graduate School of Systems Life Sciences, Kyushu University, Fukuoka, Japan) ,  Sakai Satoki (Graduate School of Life Sciences, Tohoku University, Sendai, Miyagi, Japan)
資料名： Genetica  (Genetica)
巻： 148  号： 2  ページ： 101-108  発行年： 2020年 
JST資料番号： C0542A  ISSN： 0016-6707  CODEN： GENEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 突然変異率が無性集団における有利な形質の進化をどのように促進するかを研究した。最初に,有利な形質(高い競争力)の進化に及ぼす突然変異率の影響を調べるために,生存のための個体間の競争によるシミュレーション解析を行った。第二に,有利な形質進化の促進の基礎となる機構を調べるために,表現型に対する突然変異の新しい好ましい効果が得られ,既存の好ましい効果が維持されている確率を計算した。シミュレーション解析において,有利な形質は,低い突然変異比率によって個体群において進化した。しかしながら,突然変異率が極端に低いとき,有利な形質はほとんど発生しなかったので,有利な形質はゆっくり進化した。次に,数値計算は,突然変異率が低い場合に,表現型に及ぼす突然変異の新しい好ましい効果を獲得する確率と既存の好ましい効果を維持する確率が高いことを示した。前者は,突然変異率が高いと,多重突然変異がゲノムで起こる可能性があり,有益な突然変異が起こるとしても,それらの好ましい効果は,同時に起こる有害突然変異によりマスクされる可能性がある。しかし,突然変異率が低いと,1つの有益な突然変異のみが起こり,表現型に対する好ましい効果が直接的であると思われる。結論として,低い突然変異率は,有害な突然変異からの干渉のない突然変異の好ましい表現型効果を促進するので,有利である。これらの低い速度は有害な突然変異の発生を防ぐだけでなく,既存の有益な突然変異を維持し,有利な形質の進化を促進する。Copyright Springer Nature Switzerland AG 2020 Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： *干渉 ,  シミュレーション ,  数値計算 ,  *突然変異 ,  表現型 ,  ゲノム ,  多重化 ,  個体群
準シソーラス用語： *変異率 ,  形質進化 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (4件)： 突然変異率 ,  有利な形質の進化 ,  有害突然変異からの干渉 ,  シミュレーション解析

分類 (2件)： 進化論一般  (EC03010Q) ,  遺伝的変異  (EC01030Y)

タイトルに関連する用語 (5件)： 突然変異率 ,  干渉 ,  形質 ,  進化 ,  促進