抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2001年6月に京福電鉄福井県内路線の運行が停止された後,2002年9月にえちぜん鉄道が発足して路線を引き継ぎ,その後様々な路線活性化策が積み上げられてきた.一方,福井鉄道は2007年9月に単独での経営再建を断念して県と沿線市に支援を要請,2009年2月に鉄道事業再構築実施計画の認定を受け,そこから施策を積み上げてきた.そして,2016年,福井鉄道とえちぜん鉄道は低床車両による相互乗り入れを始め,また同日,福井鉄道は駅前線の軌道を143メートル延伸して福井駅西口広場に乗り入れ,LRT化を実現した.注目すべきはその間の両鉄道の利用者数の推移である.この事業が地方鉄道再生の流れの上で行われたことは,日本にとって誠に貴重な経験となった.本稿では,この十数年にわたる一連の取り組みにおいて実施された施策と利用者数の推移について,数値を追うことで浮かび上がる地方鉄道の再生のための多様な施策の効果を探り,地方鉄道の可能性を考察する.(著者抄録)