抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,遺伝子組換に関する先入観がゲノム編集に対する利益/リスク評価にどのように影響するかを分析した。遺伝子組換する技術に対する負の印象は,類似の技術であるゲノム編集についての理解に影響すると考えた。さらに,ゲノム編集と遺伝子組換の間の関係の教育情報における差異を用いて,ゲノム編集に対する学習者の評価を測定した。次の2つの仮説,すなわち,1)ゲノム編集の評価には遺伝子組換に関する先入観を反映していること,2)遺伝子組換に対する先入観は,ゲノム編集の学習に影響を及ぼすという2つの仮設も下で2つの実験を行った。実験の結果は,仮説1)と2)を支持した。ゲノム編集の利益/リスクについてはほとんど学習していないにもかかわらず,遺伝子組換を否定したグループは,肯定的なグループよりもゲノム編集に対してより高い負のスコアを示した。ゲノム編集評価に対する学習効果は,遺伝子組換がゲノム編集とは異なることを教えない限り得ることができないことを証明した。ユーザの先入観を把握し,それに応じて学習材料を変化させることが望ましい。(翻訳著者抄録)