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J-GLOBAL ID：202002213127002112   整理番号：20A0256965

ルーティング四方山話

著者 (5件)： 木村太郎 (Univ. Bourgogne Franche-Comte, Dijon, FRA) ,  木村太郎 (Keio Univ., Kanagawa, JPN) ,  三角樹弘 (Akita Univ., Akita, JPN) ,  三角樹弘 (RIKEN, Saitama, JPN) ,  三角樹弘 (Keio Univ., Kanagawa, JPN)
資料名： 素粒子論研究・電子版(Web)
巻： 30  ページ： WEB ONLY  発行年： 2019年12月21日 
JST資料番号： U0314A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・本稿は,いかにして「ルーティングを用いたスタガードクォークの数値シミュレーションには問題がある」という結論に至ったかを概観。
・QCD真空の理解を通して,ルーティングの方法と呼ばれる格子QCDアルゴリズムへの批判的論考を展開。
・QCDには「θ」と呼ばれるパラメータが存在し,CP対称性の破れを特徴づけ。
・実はこのθがスタガードフェルミオンに関する問題の核心に強く関連。
・1995年になって有効カイラルラグランジアンの方法によってθの意味を理解できることが判明。
・θ=πでのQCD真空構造や一部のクォークが負の質量をもつ系の相構造は,一般化高次対称性やそれに関する量子異常の理解を通して近年改めて注目。

シソーラス用語： ゲージ理論 ,  *格子場理論 ,  *量子色力学 ,  *クォーク ,  グルオン ,  シミュレーション ,  対称性の破れ ,  異常
準シソーラス用語： CPの破れ ,  格子QCD ,  格子ゲージ理論 ,  数値シミュレーション ,  量子異常

分類 (1件)： 強い相互作用の模型  (BF02040W)

引用文献 (18件)：

• M. Creutz, ′′The Saga of rooted staggered quarks,′′ arXiv:0804.4307 [hep-lat]. https://latticeguy.net/rooting.html.
• M. Creutz and T. N. Tudron, ′′Topological Tunneling and Goldstone Gluons,′′ Phys. Rev. D16 (1977) 2978.
• M. Creutz, ′′Quark masses and chiral symmetry,′′ Phys. Rev. D52 (1995) 2951-2959, arXiv: hep-th/9505112 [hep-th].
• M. Creutz, ′′CP symmetry and the strong interactions,′′ arXiv:hep-th/0303254 [hep-th].
• M. Creutz, ′′Ambiguities in the up-quark mass,′′ Phys. Rev. Lett. 92 (2004) 162003, arXiv:hep-ph/0312225 [hep-ph].

タイトルに関連する用語 (1件)： ルーティング