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J-GLOBAL ID：202002214016870143   整理番号：20A1237513

建築と社会を考える NO.40 高齢者施設の住宅化 個室ユニット型の先へ

著者 (1件)： 山口健太郎 (近畿大 建築)
資料名： 建築と社会  (Architecture and Society)
巻： 101  号： 6  ページ： 24-27  発行年： 2020年06月01日 
JST資料番号： F0181A  ISSN： 0912-8182  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・高齢者施設の改善の到達点と方向性についての考察。
・段階的な空間構成と少人数制の良い点を合わせた個室ユニット型が003年に制度化され,2005年以降は広域型,地域密着型の個室ユニット型施設が全国に普及。
・個室から多床室への回帰がみられるが,多床室を建設する経済的メリットはなく,低所得者への支援こそ福祉の原点であり,継続的な事業の維持には経営的な判断が必要。
・個室ユニット型に対する批判は決定的な内容ではなく,設備基準やその解釈の柔軟な変更により改善も可能なので,今後も施設の中心的な役割を担う完成度の高い仕組み。
・個室ユニット型は,今後,音や光,においが時間の中で変化していたホームホスピスの環境要素を取り入れ,生活感がイメージできる建築本来の質を取り戻すべく変化が必要。

シソーラス用語： *老人福祉施設 ,  *病室 ,  部屋 ,  *ホスピス ,  在宅看護 ,  介護保険 ,  *匂い ,  *生活時間 ,  音響 ,  *光
準シソーラス用語： ホームホスピス ,  個室 ,  高齢者施設 ,  在宅サービス ,  生活音 ,  多床室 ,  入射光

分類 (2件)： 住宅建築,農村建築,城  (RB05040V) ,  建築環境一般  (RB02010T)

引用文献 (5件)：

• 橘弘志、外山義、高橋鷹志、古賀紀江:個室型特別養護老人ホームにおける個室内の個人的領域形成に関する研究、日本建築学会計画系論文集、No.500,pp.133-138 1997.10
• 橘弘志、外山義、高橋鷹志:特別養護老人ホーム入居者の施設空間に展開する生活行動の場:個室型特別養護老人ホームの空間構成に関する研究 その1、日本建築学会計画系論文集、NO.512、pp.115-122,1998.10
• 石田妙、外山義、三浦研:空間の使われ方と会話特性から見た特別養護老人ホームにおける六床室の生活実態、日本建築学会学術講演梗概集 建築計画1、pp.215-216、2001.07
• グループホームにおける空間利用の時系列的変化に関する考察:「なじみ」からみた痴呆性高齢者のケア環境に関する研究(その1)
• 佃悠、井上由起子:全国の特別養護老人ホームの建設費と土地取得費の実態に関する研究、日本建築学会計画系論文集、No.709、pp.505-515、2015.3

タイトルに関連する用語 (7件)： 建築 ,  社会 ,  NO ,  高齢者施設 ,  住宅 ,  個室 ,  先