文献
J-GLOBAL ID:202002214146135700   整理番号:20A0273420

メタボロミクスは,トリス(1,3-ジクロロ-2-プロピル)ホスファート(TDCPP)が微小藻類Sceneddesmus obliquusにおける膜脂質の破壊を引き起こすことを明らかにする【JST・京大機械翻訳】

Metabolomics reveals that tris(1,3-dichloro-2-propyl)phosphate (TDCPP) causes disruption of membrane lipids in microalga Scenedesmus obliquus
著者 (6件):
資料名:
巻: 708  ページ: Null  発行年: 2020年 
JST資料番号: C0501B  ISSN: 0048-9697  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
トリス(1,3-ジクロロ-2-プロピル)ホスファート(TDCPP)は最も広く使用されている有機リン酸エステル難燃剤の一つである。表面水および水生生物におけるTDCPPの存在は世界的に報告されているが,微小藻類に対するTDCPPの生態学的リスクはほとんど研究されていない。著者らは,TDCPPの生体内変化と,非標的化メタボロミクス法を用いて,微小藻類Scenedesmus obliquusに対するその毒性を調べた。TDCPPへの曝露は,微小藻類バイオマスの用量依存的減少をもたらした。微細藻類の存在下で,培地中のTDCPP濃度は5日後に25.3~40.6%減少した。TDCPP代謝産物は加水分解及びヒドロキシル置換脱塩素化生成物を含む媒体中で同定された。微細藻類の代謝プロファイルの用量反応分離が観察され,試験した10μg/Lの最低濃度で見られた影響があり,環境関連濃度よりわずかに高かった。同定された分化代謝産物は52の脂質と6つの極性代謝産物を含む。変化した脂質経路の分析は,微小藻類細胞がチラコイド膜(細胞物質を保護する機能)と錐体外細胞膜の完全性を損なうことによりチラコイド膜(光合成を保護する機能)を補強することを示唆する。極性代謝産物の変化は,TDCPP曝露後に浸透圧ストレスを示し,NOシグナル伝達を改善する可能性がある。膜脂質の摂動と一致して,更なる実験は10mg/L TDCPPへの曝露が有意な(p<0.01)細胞膜損傷をもたらすことを確認した。本研究は,S.obliquusにおけるTDCPPの生体内変化と膜損傷毒性機構を示し,新たな汚染物質の毒性機構解明のためのメタボロミクスの有用性を示した。Copyright 2020 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
その他の汚染原因物質 

前のページに戻る