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J-GLOBAL ID：202002214208946565   整理番号：20A0586762

富山県で漁獲されるマルソウダの生物学的特徴と日本海沿岸海域における漁獲傾向

Biology of bullet tuna Auxis rochei caught in Toyama Prefecture and catches in Japanese coastal areas of the Sea of Japan

著者 (4件)： 南條暢聡 (富山県農林水産総合技セ 水研) ,  南條暢聡 (富山県農林水産公社 氷見栽培漁業セ) ,  舩越裕紀 (京都府農林水技セ 海洋セ) ,  寺門弘悦 (島根県水技セ)
資料名： 水産海洋研究  (Bulletin of the Japanese Society of Fisheries Oceanography)
巻： 84  号： 1  ページ： 1-10  発行年： 2020年02月25日 
JST資料番号： Y0112A  ISSN： 0916-1562  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： マルソウダは主に太平洋側で漁獲される魚種だが,富山県は日本海側としては例外的に漁獲量が多い.近年,富山県の漁獲量は減少傾向となっているが,日本海における本種の資源生態的情報は極めて乏しく,要因について検証を行うことが困難な状況となっている.そこで,本研究は日本海におけるマルソウダの生物学的特徴を整理するとともに各府県の漁獲傾向からその回遊動向を推定することを目的とした.富山県では,夏季に尾叉長30-35cm台の個体群が出現し,秋季に22cm台をモードとした当歳魚がこれに加わる特徴があった.夏季に漁獲された個体群は成熟しており,富山県沿岸海域で産卵を行っていると考えられた.一方,各府県の漁獲傾向から,マルソウダは日本海で夏季の北上回遊と秋季の南下回遊を行っており,南下回遊時には,富山湾内へ移入してくる個体群と,湾外を能登半島から南西海域へ移動する個体群が存在することが示唆された.(著者抄録)

シソーラス用語： *サバ科 ,  富山県 ,  *漁獲量 ,  産卵期 ,  回遊 ,  日本海 ,  *漁場 ,  成熟
準シソーラス用語： *Auxis rochei ,  *マルソウダ ,  体長組成

分類 (3件)： 魚類  (FH02020K) ,  漁場・漁況  (FH03020R) ,  個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (29件)：

• Collette, B. B. and C. E. Nauen (1983) Scombrids of the world. An annotated and illustrated catalogue of tunas, mackerels, bonitos, and related species known to date. FAO species catalogue. FAO Fisheries Synopsis, 125 (2), 137 pp.
• 古市 生・渡邊千夏子・由上龍嗣・上村泰洋・井須小羊子 (2019) 平成30 (2018) 年度マイワシ太平洋系群の資源評価. 平成30年度我が国周辺水域の漁業資源評価 第1分冊, 水産庁増殖推進部 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 14-56.
• 原田輝雄・村田 修・古谷秀樹 (1973) マルソウダの人工ふ化と仔魚飼育について. 近畿大学農学部紀要, 6, 113-116.
• 林 芳弘 (2014) 室戸岬沿岸の大型定置網におけるマルソウダの漁獲状況. 黒潮の資源海洋研究, 15, 63-70.
• 堀田秀之 (1955) 日本近海に於けるマルソーダカツオの季節的分布とその成長. 東北海区水産研究所研究報告, 4, 120-126.

タイトルに関連する用語 (7件)： 富山 ,  漁獲 ,  マルソウダ ,  生物学的特徴 ,  日本海 ,  沿岸海域 ,  傾向