文献

J-GLOBAL ID：202002214738617720   整理番号：20A2607894

鉄粉末パック処理によるモリブデンの表面改質

Surface Modification of Molybdenum by Iron-Powder Pack Treatment

著者 (3件)： Morizono Yasuhiro (Department of Materials System Engineering, National Institute of Technology, Kurume College) ,  Yamamuro Takateru (Technical Division, Kumamoto University) ,  Tsurekawa Sadahiro (Division of Materials Science and Chemistry, Faculty of Advanced Science and Technology, Kumamoto University)
資料名： Materials Transactions  (Materials Transactions)
巻： 61  号： 10  ページ： 2002-2007(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： G0668A  ISSN： 1345-9678  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： モリブデンシートを鉄,グラファイトおよびアルミナ粉末の混合物に埋め込み,窒素流中で1073~1373Kで1.8~14.4ks加熱した。このプロセスは,「Iron-粉末パック(IPP)処理」と呼ばれる新しい表面改質技術である。抗焼結剤として添加したアルミナ量を粉末混合物に固定し,鉄,グラファイトおよびアルミナ粉末の体積比を0:10:2から6:4:2まで変化させた。0:10:2混合物を用いて,1273Kで3.6ksで熱処理したモリブデンシートの表面のXRDパターンは,α-Mo₂Cに対していくつかの小さなピークを有した。しかし,光学顕微鏡と走査電子顕微鏡によって同定できた。一方,鉄粉末を含む混合物の使用はα-Mo₂C層の形成をもたらした。4:6:2混合物を用いたIPP処理を1273K,3.6ksで行った場合,モリブデン表面に約14μmの厚さのα-Mo₂C層を形成した。層は1073Kの加熱温度で観察され始め,粉末混合物からの炭素の拡散によりモリブデンの内部に向かって成長した。厚いα-Mo₂C層で被覆したシートは約HV=1500の表面硬度を示した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *鉄粉 ,  *モリブデン ,  *表面改質 ,  鉄 ,  グラファイト ,  アルミナ ,  熱処理 ,  薄板 ,  モリブデン化合物 ,  炭化物 ,  硬度 ,  加熱温度 ,  粉体 ,  混合物 ,  炭化モリブデン

著者キーワード (6件)： モリブデン ,  鉄粉 ,  グラファイト ,  アルミナ ,  窒素ガス ,  炭化物形成

分類 (1件)： 表面硬化熱処理  (WC03030E)

引用文献 (16件)：

• 1) T. Bell, H.W. Bergmann, J. Lanagan, P.H. Morton and A.M. Staines: Surf. Eng. 2 (1986) 133-143.
• 2) E. Roliński: Mater. Sci. Eng. A 108 (1989) 37-44.
• 3) N. Kanayama, Y. Horie and T. Tanabe: J. Surf. Finish. Soc. Jpn. 44 (1993) 683-686.
• 4) T. Wierzchoń and A. Fleszar: Surf. Coat. Technol. 96 (1997) 205-209.
• 5) T. Kim, Y. Park and M. Wey: Mater. Sci. Eng. A 361 (2003) 275-280.

タイトルに関連する用語 (3件)： 鉄粉末 ,  モリブデン ,  表面改質