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J-GLOBAL ID:202002215814676904   整理番号:20A1009261

近位尿細管細胞においてmiR-210を発現するトランスジェニックマウスはミトコンドリア変化を示す: エネルギー代謝におけるシフトとmiR-210の関連性【JST・京大機械翻訳】

A transgenic mouse expressing miR-210 in proximal tubule cells shows mitochondrial alteration: possible association of miR-210 with a shift in energy metabolism
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巻: 251  号:ページ: 12-25  発行年: 2020年 
JST資料番号: B0171A  ISSN: 0022-3417  CODEN: JPTLA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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以前に著者らは,マイクロRNAmiR-210がVHL-HIF経路の脱制御を介して明細胞腎細胞癌(ccRCC)において異常に上方制御されることを報告した。本研究では,ccRCC腫瘍形成におけるmiR-210の生物学的影響を調べるために,マウスSGLT2/SLC5A2プロモーターの制御下で近位尿細管細胞にmiR-210を発現するトランスジェニックマウス系統を開発した。光学顕微鏡は,尿細管細胞の脱落と近位尿細管の再生を明らかにし,miR-210発現が近位尿細管細胞の損傷をもたらすことを示唆した。Electron顕微鏡は近位尿細管細胞におけるミトコンドリアへの変化を明らかにし,ミトコンドリア内膜の著しい減少を示し,酸化的リン酸化(OxPhos)によるATP産生の主要部位である。追加のin vitro研究により,内膜のこの損失はmiR-210の標的遺伝子であるIscU及びNdufa4のダウンレギュレーションと関連し,miR-210-ISCU/NDUFA4軸がミトコンドリアエネルギー代謝に影響することを示唆した。さらに,メタボローム分析はmiR-210形質移入細胞における嫌気性解糖の活性化を明らかにし,このことと一致して,嫌気性解糖の最終代謝産物である乳酸の分泌は有意に増加した。乳酸濃度は野生型マウスに比べてトランスジェニックマウスの腎臓皮質で高かったが,差は有意ではなかった(p=0.070)。これらの知見に基づいて,miR-210はミトコンドリア内膜に作用することによりOxPhosから解糖へのエネルギー代謝のシフトを誘導することを提案した。解糖の活性化に加えて,著者らはmiR-210形質移入細胞におけるペントースりん酸経路(PPP)の活性化とアミノ酸の総量の増加を観察した。これは,細胞が新しい細胞を構築するためにヌクレオチドと蛋白質を合成するのを助ける可能性がこれらの結果は,miR-210がccRCC発生の初期段階における代謝変化に関与している可能性があり,癌細胞が成長と生存の利点を獲得することを助けることを示唆する。Copyright 2020 Wiley Publishing Japan K.K. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
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分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
腫ようの化学・生化学・病理学 

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