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J-GLOBAL ID：202002215897985291   整理番号：20A0293146

脳へのステロイドホルモンの流入はショウジョウバエにおける膜輸送体を必要とする【JST・京大機械翻訳】

Steroid Hormone Entry into the Brain Requires a Membrane Transporter in Drosophila

著者 (2件)： Okamoto Naoki (Department of Entomology, Institute for Integrative Genome Biology, University of California, Riverside, 900 University Ave., Riverside, CA 92521, USA) ,  Yamanaka Naoki (Department of Entomology, Institute for Integrative Genome Biology, University of California, Riverside, 900 University Ave., Riverside, CA 92521, USA)
資料名： Current Biology  (Current Biology)
巻： 30  号： 2  ページ： 359-366.e3  発行年： 2020年 
JST資料番号： W0287A  ISSN： 0960-9822  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ステロイドホルモンは後生動物における脳発生と行動の様々な側面を制御するが,それらが血液脳関門(BBB)を介して中枢神経系(CNS)にどのように入るかはほとんど理解されていない。ステロイドホルモンは,細胞膜を横切るステロイドホルモン輸送の優勢な「単純な拡散」モデルのために,BBB細胞の細胞膜を通して脳に到達するまで自由に拡散すると一般に信じられている。最近,著者らは,Ecdysoneインポーター(ECI)と名付けたショウジョウバエの有機アニオン輸送ポリペプチド(OATP)が,一次昆虫ステロイドホルモンエクジソンの細胞取り込みに必要であることを示すことにより,簡単な拡散モデルに挑戦した。エクジソンはCNSに達する前に血リンパに最初に分泌されるので,著者らの発見は,エクジソンがBBBを通してCNSに入り,ショウジョウバエの脳発生における多様な役割を果たすという疑問を提起した。ここでは,ECIが脳発生を促進するためにCNSへのエクジソン侵入に不可欠であることをDrosophila BBBで示した。ECIはBBBを形成する表面グリア細胞において高度に発現し,BBBにおけるECIノックダウンはCNS内のエクジソンシグナル伝達を抑制し,発生時のエクジソン介在ニューロン事象を遮断する。ex vivo培養系において,CNSは培養培地からエクジソンを取り込むためにBBBにおいてECIを必要とする。著者らの結果はCNSへのステロイドホルモン侵入の輸送体仲介機構を示唆し,BBBを通してステロイドホルモン透過性を調節することにより脳発生と行動を制御する重要な意味を提供する可能性がある。Copyright 2020 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： 微小管 ,  昆虫類 ,  *ステロイドホルモン ,  細胞膜 ,  血液脳関門 ,  中枢神経系 ,  グリア細胞 ,  細胞分裂 ,  *ショウジョウバエ ,  血リンパ ,  ステロール ,  エノン ,  脂環式アルコール ,  脂環式ケトン ,  第二アルコール ,  ヒドロキシケトン ,  ポリオール
準シソーラス用語： ex vivo実験 ,  介在ニューロン ,  遺伝子ノックダウン法 ,  脳発生 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (8件)： 微小管 ,  細胞分裂 ,  ステロイドホルモン ,  エクジソン ,  血液脳関門 ,  エクジソンインポーター ,  SLCO ,  OATP

分類 (2件)： 発生と分化  (EJ16020W) ,  遺伝子発現  (EC02040Q)

物質索引 (1件)： エクジソン

タイトルに関連する用語 (5件)： 脳 ,  ステロイドホルモン ,  流入 ,  ショウジョウバエ ,  膜輸送体