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J-GLOBAL ID:202002216544531562   整理番号:20A2241817

北海道における,日長反応性の異なるタマネギ(Allium cepa L.)品種の収穫時期に及ぼす播種時期と移植時期の組合せの影響

Combination Effects of Sowing and Transplanting Time on Harvest Time in Some Onion (Allium cepa L.) Cultivars with Different Photoperiod Requirements in Hokkaido
著者 (3件):
資料名:
巻: 89  号:ページ: 432-444(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: F0626A  ISSN: 2189-0102  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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日本の北海道北東部でのタマネギの早期出荷を達成するために,収穫時期,収量,及び外観品質に及ぼす播種時期と移植時間の組合せの影響を調査した。1996/97年,及び1997/98年の両試験に,鱗茎形成で日長反応性が異なる計5品種を用いた。種子を12月~翌年3月まで非加温プラスチック温室内の土床に,月一回の頻度で播種し,実生苗を4月下旬~5月中旬までに屋外圃場に移植した。冬の半ばに,温室内のプラスチックトンネル内の気温が-14.4°Cに低下した場合でも,日最低地温はほぼ0°Cに保たれた。種子を12月及び1月に播種した場合,実生出芽は1996/97と1997/98試験で,それぞれ約20と35日後であった。しかし,これらの実生はゆっくりと成長し,移植時期における実生の葉長,新鮮葉数,葉鞘直径は,タマネギ種子を早く播種した場合に,すべての品種で大きかった。さらに,球の成熟期は,早く移植した場合に早まった。中間日長反応性を有する品種,‘北早生 No.3’と‘キタハヤテ’は,12月と1月に播種し,4月下旬~5月上旬に移植すれば,8月初旬に収穫できた。さらに,この播種時期と移植時期の組合せにより,これらの品種は,収量と市場品質の面での外観品質とも許容できた。典型的な短日品種である‘ソニック’は,収穫時期が最も早かった。しかし,収量は,葉の生育期間が短いために非常に低かった。一方,長日反応群に属する品種‘オホーツク No.1’と‘キタモミジ 86号’では,収量は早期播種または早期移植で増加する傾向があったが,8月初旬には収穫できなかった。これらの研究結果から,北海道北東部からの国内生タマネギ市場向けの早期出荷には,‘北早生 No.3’と‘キタハヤテ’を用いた早期播種と早期移植を組み合わせた新作型が適用できると考察された。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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野菜  ,  発生,成長,分化 
引用文献 (22件):
  • Abe, S., H. Katsumata and H. Nagayoshi. 1955. Studies on the photoperiodic requirement for bulb formation of Japanese varieties of onion, with special reference to their ecological differentiation. J. Japan. Soc. Hort. Sci. 24: 6-16 (In Japanese with English abstract).
  • Aoba, T. 1967. Seed germination and temperature conditions of Alliums. Agri. Hortic. (Nogyo-oyobi-Engei) 41: 791-792 (In Japanese).
  • Brewster, J. L. 1990. Physiology of crop growth and bulbing. p. 53-88. In: H. D. Rabinowitch and J. L. Brewster (eds.). Onions and Allied Crops Vol. I. CRC Press, Boca Raton, Florida.
  • Brewster, J. L. 2008. Onion cultivars. p. 9-14. In: J. L. Brewster (ed.). Onions and Other Vegetable Alliums. 2nd edn. Crop Production Science in Horticulture 15. CABI Publishing, Wallingford, UK.
  • Comin, D. 1946. III. Adaptation to climate and soil. p. 23-27. In: D. Comin (ed.). Onion Production. Orange Judd Publishing Company, Inc., New York.
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