文献

J-GLOBAL ID：202002217165366566   整理番号：20A0799234

外生菌根コロニー形成および¹³⁷Cs吸収に対する土壌水分条件の効果

Efficacy of soil moisture conditions on the formation of ectomycorrhizal colonization and ¹³⁷Cs absorption

著者 (3件)： Omari Abdulhaq (United Graduate School of Agricultural Science, Tokyo University of Agriculture and Technology, Fuchu, Tokyo, Japan) ,  Toda Hiroto (Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology, Fuchu, Tokyo, Japan) ,  Choi Dongsu (Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology, Fuchu, Tokyo, Japan)
資料名： Landscape and Ecological Engineering (Web)  (Landscape and Ecological Engineering (Web))
巻： 16  号： 2  ページ： 87-95  発行年： 2020年 
JST資料番号： U2163A  ISSN： 1860-1871  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： オークは地球上で最も適応性および弾力性のある樹木の1つであり,湿潤から乾燥までの範囲の複数の環境に広く分布している。福島の日本のオーク森林と北部関東地域は,福島第一次原子力発電所事故により放射性セシウム(¹³⁷Cs)で汚染された。表面土壌に捕捉された¹³⁷Csは森林生態系に有害な影響を及ぼし,食物連鎖に入るとヒトにさらなる脅威をもたらす。外生菌根菌の助けを借りた植物による,¹³⁷Cs,並びに窒素(N),リン(P)およびカリウム(K)のような他の必須栄養素の取り込みは,土壌含水量によって影響される。本研究の目的は,温室条件下の異なる土壌含水量レベルにおけるオーク(Quercus serrata Thunb.)苗による,外生菌根(CRE)のコロニー形成率およびその栄養素と¹³⁷Cs取り込みパターンへの影響を評価することである。結果は,コナラ苗の成長が土壌含水量の増加とともに増加することを示した。加えて,最も高いCREは低い含水量(LW)で観察され,高い含水量処理(HW)とは有意に異なった。LW処理は葉および根において最高のNおよびP濃度を示したが,他の処理と比較して統計的差異は観察されなかった。¹³⁷Cs改良リター処理は,植物の葉における¹³⁷Cs濃度の増加を示し,根比率当たりのその葉は土壌含水量の減少とともに増加した。また,今回の研究結果からは,コナラ苗への¹³⁷Csの吸収と移動の促進は,HWの苗を除き,菌根菌の助けを借りていることが示唆された。Copyright International Consortium of Landscape and Ecological Engineering 2019 Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *土壌菌類 ,  *細胞増殖 ,  *セシウム137 ,  *土壌水 ,  コナラ属 ,  適応性 ,  セシウム同位体 ,  放射性同位体 ,  放射能汚染 ,  表層土 ,  生態系 ,  食物連鎖 ,  土壌含水量 ,  コナラ ,  *外生菌根菌 ,  *コロニー形成 ,  森林生態系 ,  セシウム放射性同位体
準シソーラス用語： 137Cs ,  土壌水分 ,  オーク ,  放射性セシウム ,  表面土壌

著者キーワード (5件)： Quercus serrata ,  干ばつ ,  栄養不良土壌 ,  伝達因子 ,  植物部品中のセシウム濃度

分類 (1件)： 環境の汚染及び防止  (MB02030K)

タイトルに関連する用語 (4件)： 外生菌根 ,  コロニー形成 ,  137Cs ,  土壌水分