文献

J-GLOBAL ID：202002217407391561   整理番号：20A2741660

広色域ディスプレイへの応用を指向したペロブスカイト型CsPbBr₃量子ドット蛍光体包埋透明コンポジットの開発

著者 (1件)： 磯由樹 (慶応大 理工)
資料名： 松籟科学技術振興財団研究報告集  (松らい科学技術振興財団研究報告集)
巻： 31  ページ： 34-38  発行年： 2020年03月01日 
JST資料番号： L3314A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・本研究では広色域ディスプレイ応用を指向して,ペロブスカイト型CsPbBr₃半導体ナノ結晶(NC)を利用した波長変換膜を作製し,特性評価を実施。
・とくに励起光照射に対する安定性についての評価を実施。
・その中で,NCのシリカ(SiO₂)被覆による保護や,ガスバリア性の高い樹脂への包埋によるコンポジット化を検討。
・さらに,研究の過程で光劣化したNCが自己回復を示すことを初めて発見したため,この現象についても探究。
・また,EVA樹脂を用いたコンポジット膜を作製してその光安定性について評価を実施。
・作製した波長変換膜は80%以上の高いPLQYを提示。
・NCをそのままEVAに包埋すると光劣化が見られるだけであったが,NCをシリカで被覆することで自己回復が観察。

シソーラス用語： *表示装置 ,  *ナノ結晶 ,  ペロブスカイト型結晶 ,  臭化物 ,  鉛化合物 ,  セシウム化合物 ,  被覆 ,  *蛍光体 ,  複合材料 ,  光劣化 ,  安定性 ,  回復 ,  光照射
準シソーラス用語： ディスプレイ ,  *半導体ナノ結晶 ,  シリカ被覆 ,  コンポジット ,  光安定性 ,  自己回復

分類 (2件)： 表示機器  (NC06030Q) ,  発光素子  (NC03082G)

引用文献 (7件)：

• 磯由樹,磯部徹彦,「ペロブスカイト型量子ドット蛍光体」,量子ドット材料の技術と応用展開: ディスプレイ・照明・バイオ応用から太陽電池まで 第4章 第2節,情報機構,pp. 91-102,2017年6月.
• Y. Iso, T. Isobe, “Synthesis, Luminescent Properties, and Stabilities of Cesium Lead Halide Perovskite Nanocrystals”, ECS J. Solid State Sci. Technol., 7, R3040-R3045 (2018).
• K. Kidokoro, Y. Iso, T. Isobe, “Complete SelfRecovery of the Photoluminescence of Photodegraded Cesium Lead Bromide Quantum Dots”, J. Mater. Chem. C, DOI: 10.1039/C9TC02365H (2019).
• Y. Iso, K. Kidokoro, T. Isobe, “Photobleaching and Recovery of Photoluminescence of CsPbBr₃ Perovskite Quantum Dot”, 2018 MRS Fall Meeting & Exhibit (Boston, USA), ET05.06.01, Nov. 2018.
• 城所宏次,磯由樹,磯部徹彦,“CsPbBr₃ペロブスカイト量子ドット蛍光体の光退色と自己回復”,第79回応用物理学会秋季学術講演会(名古屋),20p235-5,2018年9月.

タイトルに関連する用語 (8件)： 色域 ,  ディスプレイ ,  応用 ,  ペロブスカイト ,  量子ドット ,  蛍光体 ,  コンポジット ,  開発