抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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化学プラント工場や製鉄所では多数の状態監視・診断対象の動機器が配置されている。多数の動機器を効率よく状態監視・診断を行うためには非接触方式の音響診断が有利である。また振動センサを動機器に直接設置することが困難な環境の場合もある。音響診断で重要な点はSN比の向上手法である。著者らは「パラボラ集音マイクロホンと合成波形分離法」による音響診断手法を提案してきた。本手法の特長はマイクロホンに集音器を装着することでSN比の改善に加え,パラボラ集音マイクロホン単一で音源同定が可能になる点である。状態監視・診断対象の機器にそれぞれパラボラ集音マイクロホンを指向することにより異常が発生した機器のみを選別することが可能となる。また合成波形分離法を用いることにより,微小な異常成分のみを高効率に抽出することができる。本論文では化学プラント工場内に設置された実機動機器,3機種,反応吸収循環ポンプ,クーリングタワー減速機および冷却水循環ポンプに提案手法を適用している。その後,抽出された損傷時系列波形に対して無次元兆候パラメータである尖り度を算出し,提案手法に基づく閾値を設定し,診断の実用性を向上している。(著者抄録)