抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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放棄された二次林では,皆伐竹と間伐が林床植物の種の多様性を高めている。しかし,地表性甲虫への影響は十分に研究されていない。本研究では,筆者らは,神奈川県多摩丘陵のササ(Pleioblastus chino)草刈エリア,ササ起立エリア,竹林(Phyllostachys edulis)伐採エリア,竹立エリアの4箇所に調査トラップを設置した。地表性甲虫を捕獲するために合計80のトラップが設定された。2つの複製で各エリアに10のトラップであった。種の数は,ササ草刈り区域と竹林伐採区域での管理の場合の方が,ササ立木区域と竹立区域での管理なしの場合よりも多かった。特に,ササ草刈り地域では,ササ立木地,竹林伐採地,竹立地よりも地表性甲虫の数が多かった。Pterididaeに属する甲虫が最も一般的であり,最も一般的な種は,Carabus insulicola,Synuchus cycloderu,およびPterostichus yoritomusであった。特に,C.insulicolaは,ササ草刈り地域から収集された地表性甲虫全体の90%以上を占めており,この地表性甲虫が放棄二次林の生物多様性の指標として使用できることを示唆した。(翻訳著者抄録)