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J-GLOBAL ID：202002217941985721   整理番号：20A0894125

波照間島におけるゴケグモ属クモ類(Latrodectus spp.)の生息状況

Habitat survey of Latrodectus spp. (Araneae: Theridiidae) on Hateruma-jima Island, Okinawa Prefecture, Japan

著者 (3件)： 中森拓也 (近畿大 大学院農学研究科) ,  澤畠拓夫 (近畿大 大学院農学研究科) ,  早坂大亮 (近畿大 大学院農学研究科)
資料名： ペストロジー  (Pestology)
巻： 35  号： 1  ページ： 19-21  発行年： 2020年03月25日 
JST資料番号： L1937A  ISSN： 1880-3415  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 在来のアカオビゴケグモLatrodectus elegans Thorellの生息場所は,日本の八重山諸島(沖縄県)に限られており,その急激な個体数減少は農薬曝露と農業景観の変化による可能性がある。著者らの調査において,2001年以来初めて,波照間島において,アカオビゴケグモの雌成体1匹と卵嚢6個が収集された。残念なことに,同時にこの島で初めて,日本の有害外来生物に指定されているハイイロゴケクグモL.geometricus Koch(雌成体8匹と卵嚢42個)が収集された。両クモの生育環境が似ていることから,ハイイロゴケグモによるアカオビゴケグモの競争的排除が心配される。したがって,アカオビゴケグモの保存のためには,これら2種類のゴケグモの個体群動態を注意深く監視することが不可欠である。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 沖縄県 ,  島 ,  *ヒメグモ科 ,  生態学 ,  クモ毒 ,  卵構成体 ,  ポピュレーションダイナミックス
準シソーラス用語： *Latrodectus elegans ,  *Latrodectus geometricus ,  ラトロトキシン ,  個体群生態学 ,  *生息状況 ,  毒グモ ,  波照間島 ,  卵嚢 ,  個体群動態

分類 (1件)： 個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (8件)：

• Barnes, C L., N. W. Blay and S. M. Wilder (2019) Upper thermal tolerances of different life stages, sexes, and species of widow spiders (Araneae, Theridiidae). J. Insect Physiol., 114: 10-14.
• 環境省(2018)https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/files/siteisyu_list.pdf (2020.1.15確認)
• 岸本高男,野崎真敏,福村圭介,下謝名松榮,佐々木健志,田里綾子,比嘉ヨシ子(1997)沖縄県におけるヤエヤマゴケグモ,Latrodectus sp.の採集記録と毒性試験.沖縄県衛生環境研究所所報,31:75-80.
• 西川喜朗,金沢 至(1996)セアカゴケグモの発見とその毒性に対する対策,環動昆,4:214-223.
• 小野展嗣(1996)セアカゴケグモ,オーストラリアからの招かざる客.インセクタリウム,33:192-200.

タイトルに関連する用語 (4件)： 波照間島 ,  クモ類 ,  SPP ,  生息状況