抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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多くの磁場閉じ込め核融合プラズマにおいて,その平衡は(1流体)MHDで近似することができ,また,閉じ込め性能については,トカマクで得られたスケーリング則におおよそ従うとしてよいだろう。これらの閉じ込め方式において,ベータ値は球状トカマクで40-50%程度の極大値を示し,その他の方式では数%となっている。一方で,ポロイダル磁束のみで配位が形成される磁場反転配位(Field-Reversed Configuration:FRC)は,体積平均ベータ〈β〉が100%に近く,またその内部に磁場強度がゼロとなる磁気中性点(O-point)を持つ。このため,イオンの平均ラーモア半径はプラズマの特性長と同程度となり局所性は失われ,「純運動論的」とも言える状態となる。閉じ込めについても異常輸送特性が消失するなど,他の閉じ込め方式とは異なる観測結果が多数報告されている。このような極めて特異的な性質を持つFRCの閉じ込め・安定性に関する考え方について解説する。(著者抄録)