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文献
J-GLOBAL ID:202002218287767795   整理番号:20A0180857

WorldView-2データで発見したサウジアラビア紅海沿岸の中世の港域“SJ06”について

Medieval Port Area ′′SJ06′′ Discovered on the Red Sea Coast of Saudi Arabia Using WorldView-2 Data
著者 (5件):
資料名:
巻: 39  号:ページ: 405-413  発行年: 2019年11月20日 
JST資料番号: X0714A  ISSN: 0289-7911  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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エジプトの考古学研究に有効なツールであることが証明されている衛星リモートセンシングデータは,紅海沿岸のal-Hawraにおけるサウジアラビア--日本の考古学ミッションに現在適用されている。海洋貿易と宗教的巡礼の有名な歴史的地点であるにも拘らず,al-Hawraは基本的に未調査のままであり,その構造は明らかにされていない。従って,色彩を強化したWorldView-2画像と画像データから生成されたディジタル地表面モデル(DSM)を使って,この地点の形成方法の仮説を展開した。この過程では,流れる雨水によって形成された水路などの地形の特徴に焦点を絞った。解析結果から,現在の港湾の内域に隣接する,「SJ06」と指定された,以前は未知であった港湾域の発見を導いた。入植地の考古学的な集合に基づいて,SJ06は9~12世紀に遡った時期とされ,これは歴史資料と一致すると思われる。本研究で使った経験的手法は,高い岩山や低高度の砂漠縁辺などを含む,共通の自然環境を共有する紅海沿岸の他の港湾都市の探索-に有効であると期待される。(翻訳著者抄録)
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引用文献 (17件):
  • 1) A. I. Al-Ghabbân: Les deux routes syrienne et égyptienne de pèlerinage au nord-ouest de l’Arabie Saoudite 1, Le Caire, pp. 209-219, Figs. 117-137, 2011.
  • 2) D. Peacock and L. Blue (eds.): Myos Hormos-Quseir al-Qadim: Roman and Islamic Ports on the Red Sea, vols. 1 & 2, Oxford, pp. 95-115 (vol. 1), pp. 179-210, 339-341 (vol. 2), 2006 and 2011.
  • 3) S. E. Sidebotham: Berenike and the Ancient Maritime Spice Route, London, pp. 11-13, p.200, 2011.
  • 4) 蔀勇造:レウケー・コーメーとエグラ,オリエント,45-2,pp. 192-195,2002.
  • 5) 作者不明(蔀勇造訳註):エリュトラー海案内記1,pp. 165-172,平凡社,東京,2016.
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