抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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血小板減少症症候群(SFTS)を伴うSevere 発熱は,家族のBunyaviridae,SFTSウイルス(SFTSV)のダニ媒介性フェレボウイルスにより引き起こされる新興の感染症である。野生型およびI型インターフェロン(IFN-I)受容体1欠損(IFNAR1-/-)マウスは,それぞれSFTSV感染の非致死および致死モデルとして確立されている。しかし,in vivoでのIFN-I産生の機構と致死性疾患を引き起こす因子はよく理解されていない。骨髄キメラマウスを用いて,造血細胞におけるIFN-Iシグナル伝達が致死性SFTSV感染の生存に必須であることを見出した。造血細胞におけるIFN-Iシグナル伝達の破壊は血清中のウイルス負荷の増加を可能にし,過剰の複数の炎症性サイトカインとケモカインを産生した。IFN-I及び炎症性サイトカインの産生は,レチノイン酸誘導性遺伝子I(RIG-I)様受容体(RLR)及びToll様受容体(TLR)シグナル伝達に必須のシグナル伝達分子IPS-1及びMyD88の欠失により消失した。しかし,IPS-1-/-MyD88-/-マウスは,血清中の中程度のウイルス負荷を伴う致死性SFTSに対する耐性を示した。まとめると,これらの結果は,低~中レベルのウイルス血症の下でのRLRとTLRシグナル伝達経路の適切な活性化がSFTSV感染時のIFN-I依存性抗ウイルス応答を介して生存に寄与するが,高レベルのウイルス血症の過剰活性化は致死性疾患を引き起こす複数の炎症性サイトカインとケモカインの異常誘導をもたらすことを示す。重要性SFTSVは,12~30%の高い死亡率で,ヒトにおいて重篤な感染症を引き起こす。ウイルスの病原性を知るために,ウイルス感染に対する防御の前線として自然免疫応答を明らかにする必要がある。ここでは,致死的な動物モデルが,致死的なSFTSを誘発する,制御されていない自然免疫応答により,複数の炎症性サイトカインおよびケモカインの異常な誘導を示すことを報告する。本知見は,重症SFTS患者を治療するための炎症性体液性因子を標的とする新しい戦略を示唆する。さらに,本研究は他のダニ媒介ウイルスの研究を助ける可能性がある。Please refer to the publisher for the copyright holders. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】