抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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観光者が求めるアクティビティは必ずしも地域の人々が歓迎する行為ばかりではない。持続可能な観光の実現に向けて問題ある観光を減少させるためには,問題があることを知りつつ行う観光者の意識を明らかにする必要があると考えた。そこで,本研究では,文化的事情等からこれまでも度々問題視されてきたウルル(エアーズロック)登山に着目し,ウルルに登る観光者に聴き取り調査を行った。そして,問題視されていることを知りつつウルル登山を行う観光者には,問題に対する共感的理解の欠如や神聖な山に対する日本人的感覚,善悪判断の他者準拠傾向などの特徴があることが分かった。観光者の問題行為の原因として文化的無知が挙げられるが,問題の性質によっては,文化的に問題があるという知識だけでは行為の抑制につながるとは限らず,共感的理解が重要であることが明らかになった。(著者抄録)