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J-GLOBAL ID:202002220988828237   整理番号:20A1394834

ボヘミア地塊(チェコ共和国,Nove Dvory)のMoldanubian帯におけるUHPザクロ石かんらん岩の鉱物学的不均質性

Mineralogical heterogeneity of UHP garnet peridotite in the Moldanubian Zone of the Bohemian Massif (Nove Dvory, Czech Republic)
著者 (4件):
資料名:
巻: 115  号:ページ: 1-20(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: G0150B  ISSN: 1345-6296  CODEN: JMPSCA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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Nove Dvoryザクロ石かんらん岩に関する以前の報告は,それらが初生スピネルを欠いており,累進変成作用についての証拠が稀であることを示した。本研究は,Nove Dvoryザクロ石かんらん岩中における,Alに富むスピネルとCrに富むスピネルの存在,以前報告されたものよりもNaとFe含量の低い単斜輝石の存在,及びザクロ石の化学的不均質性を明らかにした。Crに乏しい(0.06~0.12a.p.f.u.)ザクロ石群とCrに富む(0.10~0.27a.p.f.u.)ザクロ石群が同定され,それらはザクロ石の周縁に対照的なコロナを有している。ザクロ石かんらん岩試料を,ザクロ石と構成鉱物の化学組成に基づいて3つのタイプに分類した:Crに富むスピネルとCrに富むザクロ石を含むタイプA;Crに乏しいザクロ石を含みスピネルを含まないタイプB;Alに富むスピネルとCrに富むスピネルの両方を含むもの,及びCrに富むザクロ石とCrに乏しいザクロ石の両方を含むもの,から成るタイプCである。タイプAかんらん岩のザクロ石中でのスピネル残晶{Cr#=[100Cr/(Cr+Al)]?60-70}の発見は,Nove Dvoryかんらん岩岩体が>4GPaの超高圧変成段階の前には比較的浅部に位置していたことを示唆する。適切な地質温度圧力計を用いてこの岩石のP-T履歴を確立した。ザクロ石中の単斜輝石包有物とホストのザクロ石のコア組成は,978~1002°C,4.87~5.12GPa(タイプB)と1034°C,4.93GPa(タイプC);ステージI,であった。タイプAかんらん岩中のザクロ石斑状変晶は単斜輝石包有物を欠く。ザクロ石と輝石のコア組成は1005~1072°C,4.42~4.46GPa(タイプA);ステージII,であった。ザクロ石のリムの最内縁と,ザクロ石を取り巻く基質部の輝石のコア部は,1222~1325°C,5.03~5.67GPa(タイプB)と1189~1267°C,5.59~6.97GPa(タイプC);ステージIIであった。このように,Nove Dvoryかんらん岩は,P-T条件の上昇を経験しており,タイプCかんらん岩中のその化学的不均質性(特にザクロ石のCr含量における)は,圧縮及び/または減圧ステージ(s)中の異なる岩石タイプ(すなわち,Crに富むタイプとCrに乏しいタイプ)の機械的混合によって生成された可能性がある。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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岩石成因論 
引用文献 (61件):
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