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J-GLOBAL ID：202002221201241839   整理番号：20A0998566

中国甘粛省の放牧豚と日本の東北地方の舎飼豚および放牧豚の糞便細菌叢の比較

著者 (6件)： 志村洋一郎 (秋田県大 生物資源科学) ,  河田和 (秋田県大 生物資源科学) ,  河田和 (石川養豚場) ,  徐継英 (西北民族大 生命工程学院) ,  盧建雄 (西北民族大 生命工程学院) ,  稲元民夫 (秋田県大 生物資源科学)
資料名： 宮城県獣医師会会報  (Miyagi Veterinarian)
巻： 73  号： 2  ページ： 38-43  発行年： 2020年04月 
JST資料番号： F1914A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 豚放牧飼育による腸内細菌叢への影響をみるため,中国甘粛省の高原地域で放牧飼育される合作豚糞便3種と日本の舎内飼育豚糞便4種および半放牧飼育豚糞便3種について,次世代シーケンサGS Jrによる菌叢解析を行った.全ての糞便試料でFirmicutesが主体であり,門レベルでは一般的な豚腸内細菌叢を形成していると考えられた.属レベルでは,日本の舎飼豚ではStreptococcus属およびLactobacillus属が,そして放牧豚ではStreptococcus属が主体であったが,合作豚ではClostridium属が主体であり,日本の豚と合作豚で主体菌は大きく異なっていた.日本の放牧豚では放牧期間の進むに従いClostridium sensu strictoの増加が見られたが,合作豚ではClostridium sensu strictoが主であり日本の放牧飼育豚とも異なることが明らかとなった.(著者抄録)

シソーラス用語： *マイクロバイオーム ,  *ブタ ,  *放牧 ,  品種差 ,  糞便 ,  *クロストリジウム属 ,  *ラクトバシラス属 ,  *腸内フローラ ,  *偶蹄類 ,  *飼育管理 ,  *微生物 ,  *芽胞形成菌 ,  *バシラス科 ,  *細菌
準シソーラス用語： *Clostridium ,  *乳酸桿菌属 ,  *Lactobacillus ,  *合作豚 ,  *腸内細菌叢

分類 (1件)： 豚  (FD02040U)

引用文献 (15件)：

• Cheng P : PIG BREEDS Livestock breeds of China, FAO Animal Production and Health paper 46, 159-194, Food and Agriculture of the United Nations, Roma (1984)
• 石井和雄: ブタ, 最新畜産ハンドブック, 扇元敬司 他編, 22~25, 講談社, 東京(2014)
• 高尾尊身, 藤吉利信, 松原修一郎, 上村亮三, 瀬戸山健太郎, 鳥取潤一: ミニブタの医学応用-とくにクラウン系ミニブタについて-, 日本疾患モデル学会記録, 22, 64~69 (2006)
• Liu Y, Xiong Y, Deng C: Analysis of genetic diversity and relationships of seven Chinese indigenous pig breeds and Three exotic pig breeds using the DNA differential display technique, Agricultural Science in China, 5, 713~717 (2006)
• 河田和, 志村洋一郎, 福島淳, 稲元民夫:豚腸内細菌叢解析におけるDNA抽出方法の検討, 第115回日本畜産学会大会講演要旨集, 118(2012)

タイトルに関連する用語 (8件)： 中国 ,  甘粛省 ,  放牧 ,  豚 ,  日本 ,  東北地方 ,  糞便 ,  細菌叢