抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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薄肉円筒工作物の切削加工時に発生するびびり振動は,工具は振動せず,工作物の円形断面が断面内で変形する振動である.この「工作物変形型びびり振動」は,工具接触点が振動の節となるSineモードと,工具接触点が振動の腹となるCosineモードの2つの振動を含んでいる.また,薄肉円筒工作物には,発生したびびり振動の周波数と振動モードと一致する固有振動が存在する.びびり振動と同様に,節の数が同じで位置が異なるSineモードとCosineモードの固有振動である.この2つの固有振動が,工具接触点における切削力を通して連成し,自励振動を発生する(連成びびり).(著者抄録)