抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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飼料自給率の向上と輸入穀物依存割合の低減を図るため,肥育牛への飼料用米給与技術の開発が求められている。しかし,これまで報告されている肉用牛への飼料用米の給与試験は主に黒毛和種去勢牛に関するものであり,ホルスタイン種去勢牛に給与した場合の影響に関しては不明な点が多い。そこで本試験では,飼料用玄米の肥育全期間給与がホルスタイン種去勢牛の肥育成績に及ぼす影響を検討した。供試牛としてホルスタイン種去勢牛を用い,8ヶ月齢から22ヶ月齢までの肥育全期間に,試験区は飼料用玄米を原物割合として35%添加した配合飼料とオーチャードグラス乾草を,対照区には市販配合飼料とオーチャードグラス乾草を給与して肥育を行った。その結果,配合飼料摂取量には区による差は認められなかったが,粗飼料の摂取量は試験区の方が対照区より高い値となった。また,増体や脂肪交雑等の枝肉成績に区による差は認められなかった。筋間脂肪のオレイン酸割合は,試験区が対照区より高かった。以上より,飼料用玄米を35%添加した配合飼料をホルスタイン種去勢牛に肥育全期間給与しても,対照区と遜色ない肥育成績が得られると考えられた。(著者抄録)