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J-GLOBAL ID：202002221853059867   整理番号：20A1722165

災害時における企業の始業時刻選択行動と従業員の出発時刻選択行動の相互作用の分析

ANALYSIS OF INTERACTION BETWEEN WORK START TIME CHOICE and DEPARTURE TIME CHOICE DURING DISASTER

著者 (4件)： 松元野乃花 (広島大 大学院先進理工系科学研究科) ,  力石真 (広島大 大学院先進理工系科学研究科) ,  藤原章正 (広島大 大学院先進理工系科学研究科) ,  神田佑亮 (呉工高専)
資料名： 土木計画学研究・講演集(CD-ROM)  (土木計画学研究発表会・講演集(CD-ROM))
巻： 61  ページ： ROMBUNNO.44-2  発行年： 2020年05月29日 
JST資料番号： X0119B  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,災害時における時差出勤施策検討に資するモデルシステムを構築する第一段階として,まず企業の時間集積性を考慮した災害時における始業時刻選択モデルを構築する.次に,始業時刻を所与とした従業員の出発時刻選択行動を把握するためのSP調査手法を提案する.さらに,様々なシナリオ下での,企業の始業時刻選択・従業員の出発時刻選択・渋滞パターンの間の相互作用の結果生じる始業時刻分布及び渋滞分布の均衡状態を導出し,災害時の渋滞発生状況を評価する.始業時刻選択モデル推定結果から,災害時における時間集積性の存在が確認され,時間集積性による相互作用から導かれる始業時刻均衡分布は唯一に定まることが分かった.シミュレーション分析結果から,災害時において大幅な渋滞緩和を達成するような企業の始業時刻変更は自主的には生じない可能性が示され,災害時における大幅な渋滞緩和を達成するためには各企業に始業時刻を遅らせる政策介入が必要であることが示唆された.(著者抄録)

シソーラス用語： *災害 ,  労働者 ,  状態 ,  モデル ,  調査 ,  *統計解析 ,  *シミュレーション ,  意思決定支援システム
準シソーラス用語： SP調査 ,  シミュレーション解析 ,  *意思決定支援ツール ,  従業員 ,  *渋滞緩和

分類 (1件)： 都市交通  (TA01020W)

引用文献 (18件)：

• Henderson, J.V. : The Economics of Staggered Working Hours, Journal of Urban Economics, Vol.9, No.3, pp.349-364, 1981.
• 力石真・浦田淳司・吉野大介・藤原章正:交通ネットワーク被災時の発生・集中・内々交通量及び旅行時間の変動特性,土木学会論文集,Vol.75, No.1, pp.214-230,2019.
• 桑原雅夫 : 道路交通における出発時刻選択に関する研究解説,土木学会論文集,No.604, pp.73-84,1998.
• Hurdle, V.F. : The Effect of Queueing on Traffic Assignment in a Simple Road Network, Proceedings of the Sixth International Symposium on Transportation and Traffic Theory, Sydney, pp.519-540, 1974.
• Hurdle, V.F. : Equilibrium Flows on Urban Freeways, Transportation Science, Vol.15, No.3, 1981.

タイトルに関連する用語 (8件)： 災害 ,  企業 ,  時刻 ,  選択行動 ,  従業員 ,  出発時刻 ,  相互作用 ,  分析