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J-GLOBAL ID：202002221860037859   整理番号：20A2230526

トシリズマブで治療したCOVID-19患者における臨床転帰: 個々の患者データ系統的レビュー【JST・京大機械翻訳】

Clinical outcomes in COVID-19 patients treated with tocilizumab: An individual patient data systematic review

著者 (12件)： Antwi-Amoabeng Daniel (Reno School of Medicine, University of Nevada, Reno, Nevada) ,  Antwi-Amoabeng Daniel (U.S. Department of Veterans Affairs, VA Sierra Nevada Health Care Systems, Reno, Nevada) ,  Kanji Zahara (Reno School of Medicine, University of Nevada, Reno, Nevada) ,  Kanji Zahara (U.S. Department of Veterans Affairs, VA Sierra Nevada Health Care Systems, Reno, Nevada) ,  Ford Brent (Reno School of Medicine, University of Nevada, Reno, Nevada) ,  Ford Brent (U.S. Department of Veterans Affairs, VA Sierra Nevada Health Care Systems, Reno, Nevada) ,  Beutler Bryce D. (Reno School of Medicine, University of Nevada, Reno, Nevada) ,  Beutler Bryce D. (U.S. Department of Veterans Affairs, VA Sierra Nevada Health Care Systems, Reno, Nevada) ,  Riddle Mark S. (Reno School of Medicine, University of Nevada, Reno, Nevada) ,  Riddle Mark S. (U.S. Department of Veterans Affairs, VA Sierra Nevada Health Care Systems, Reno, Nevada) ,  Siddiqui Faisal (Reno School of Medicine, University of Nevada, Reno, Nevada) ,  Siddiqui Faisal (U.S. Department of Veterans Affairs, VA Sierra Nevada Health Care Systems, Reno, Nevada)
資料名： Journal of Medical Virology  (Journal of Medical Virology)
巻： 92  号： 11  ページ： 2516-2522  発行年： 2020年 
JST資料番号： E0726B  ISSN： 0146-6615  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 背景:現在のエビデンスは重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)関連サイトカイン放出嵐におけるインターロイキン-6(IL-6)経路の重要な役割を示唆する。トシリズマブによるIL-6経路の阻害は,これらの患者のいくつかで成功しているが,そのデータは,ほとんどの場合,症例報告とシリーズと整合している。方法:2020年4月22日からPubMed,EmbaseおよびMedlineの系統的検索を行い,2020年4月27日に,次の検索用語のみ,または「COVID-19」「コロナウイルス」「SARS-CoV-2」「COVID」「抗インターロイキン-6受容体抗体」「抗IL-6」「トシリズマブ」「抗IL-6」「シツキシマブ」を用いた。個々の患者データを報告した研究を含めた。ベースライン特性,検査所見,および臨床転帰に関する個々のレベルデータを抽出し,分析した。一次エンドポイントは院内死亡率であった。二次エンドポイントは,院内合併症,回復率,一次転帰に対する患者特性の影響および炎症マーカーレベルの変化を含んだ。結果:352の記録を系統的検索を通して同定し,10の研究が包含基準を満たした。レビュー下の単一研究も加えた。29人の患者を含む11の観察研究を本レビューに含めた。より多くの男性(24[82.8%])があり,高血圧は最も一般的な共存症(16[48.3%])であった。平均5.4病院日にわたり,一次エンドポイントは6例(20.7%)で発症した。生存患者のうち,約10%が疾患を悪化させ,17%が回復した。最も一般的な合併症は急性呼吸 distress迫症候群(8[27.6%])であった。IL-6レベルは,71.1(31.9~122.8)pg/mL(P=0.002)のベースラインと比較して,376.6(148~900.6)pg/mLの中央値(四分位範囲)でトシリズマブの開始後に有意に高かった。C反応性蛋白質(CRP)の平均(標準偏差)レベルは,ベースライン140.4(77)mg/L(P<0.0001)と比較して,24.6(26.9)mg/L治療後に有意に減少した。ベースラインの人口統計学は,フィッシャーの正確検定によって生存者と非生存者の間で有意差はなかった。【結論】トシリズマブで治療したCOVID-19患者において,IL-6濃度は有意に上昇し,それはサイトカインストームを支持する。トシリズマブの開始に続いて,IL-6レベルの上昇があり,CRP濃度は劇的に減少し,この高炎症状態の改善を示唆した。進行中のランダム化比較試験は,この有望な治療の更なる評価を可能にする。IMPORTANCE:最近のデータは,重度のCOVID-19がサイトカイン放出ストームを引き起こし,より悪い臨床転帰およびIL-6が重要な役割を果たすことを示す。抗IL-6がこの高炎症状態の改善をもたらすことを示唆する。しかし,著者らの知識では,トシリズマブを受けたCOVID-19患者のベースライン特性と臨床転帰を要約するための個々の患者データ系統的レビューはない。Copyright 2020 Wiley Publishing Japan K.K. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： 標準偏差 ,  炎症 ,  高血圧症 ,  C反応性タンパク質 ,  インターロイキン ,  合併症 ,  症例報告 ,  インターロイキン6 ,  ランダム化比較試験 ,  *システマティックレビュー
準シソーラス用語： 人口統計学 ,  サイトカイン産生 ,  炎症マーカー ,  サイトカインストーム ,  *トシリズマブ , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (5件)： 抗インターロイキン6受容体抗体 ,  COVID-19 ,  個々の患者データ ,  SARS-CoV-2 ,  トシリズマブ

分類 (3件)： 循環系の診断  (GJ02000V) ,  免疫性疾患・アレルギー性疾患一般  (GD04010C) ,  運動器系疾患の薬物療法  (GG05020D)

タイトルに関連する用語 (6件)： トシリズマブ ,  治療 ,  患者 ,  臨床転帰 ,  患者データ ,  系統的レビュー