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J-GLOBAL ID：202002222217461937   整理番号：20A0516605

強磁場NMRを用いた無機材料中の四極子核の構造解析

Structure Analysis of Quadrupolar Nuclei in Inorganic Materials by Using High Field Nuclear Magnetic Resonance

著者 (1件)： 徳田陽明 (滋賀大 教育)
資料名： 日本板硝子材料工学助成会成果報告書(Web)  (Nippon Sheet Glass Foundation for Materials Science and Engineering Report (Web))
巻： 37  ページ： 152-155 (WEB ONLY)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U1847A  ISSN： 2435-4627  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2011年3月11日に発生した東日本大震災後の福島第一原発事故により種々の放射性物質が大気に放出した。中でも放射性セシウムは半減期が長いため,人体への健康リスクの高い核種である。セシウムによる内部被曝を防ぐためには,土壌から作物への移行メカニズムを明らかにすることが重要である。本研究では,セシウムの局所構造を明らかにするために,粘土鉱物にセシウムを吸着させ,強磁場NMRを用いて解析を行なった。NMRスペクトルによると,土壌に吸着したセシウムにいくつかの形態があることがわかった。また,塩化カリウム水溶液により洗浄すると,これらのピークは消失することがわかった。XRDパターンの解析も併用し,粘土の表面や層間に吸着したセシウムに帰属することができた。土壌から作物へのセシウム移行メカニズムを理解するのに重要な結果を得ることができた。(著者抄録)

シソーラス用語： *セシウム同位体 ,  強磁場 ,  四重極 ,  構造解析 ,  放射性同位体 ,  半減期 ,  放射線内部被曝 ,  土壌 ,  *土壌汚染 ,  農作物 ,  *放射能汚染 ,  局所性 ,  粘土鉱物 ,  吸着 ,  スペクトル ,  塩化カリウム ,  水溶液 ,  X線回折 ,  イオン交換 ,  *NMR【磁気共鳴】
準シソーラス用語： NMRスペクトル ,  セシウム133NMR

分類 (2件)： その他の無機化合物のNMR  (BM07043Z) ,  環境の汚染及び防止  (MB02030K)

引用文献 (7件)：

• https://www.ccdc.cam.ac.uk/solutions/csd-system/components/mercury/
• Drits V. A. et al. American Mineralogist, 95, 348-361 (2010)
• Levien et al. American Mineralogist, 65, 920-930 (1980)
• Wardle R, Brindley G. W. American Mineralogist, 57, 732-750 (1972 )
• Tokuda Y, Ueda Y, Norikawa Y, Danjo T, Umehara M, Takaishi T, CEECHE 2018 : Environmental and Health Issues in Fast Changing Economies (2018)

タイトルに関連する用語 (6件)： 強磁場 ,  NMR ,  無機材料 ,  四極子 ,  核 ,  構造解析