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J-GLOBAL ID:202002222472460741   整理番号:20A1717319

イネの茎の伸長におけるジベレリン酸応答の拮抗的調節

Antagonistic regulation of the gibberellic acid response during stem growth in rice
著者 (26件):
資料名:
巻: 584  号: 7819  ページ: 109-114  発行年: 2020年08月06日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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植物のサイズは,主として茎の成長によって決まる。茎の伸長はジベレリン酸によって促進される。今回我々は,イネの茎を構成する節間の伸長が,ジベレリン酸と協調して働く「アクセル因子」と「ブレーキ因子」によって拮抗的に調節されていることを明らかにする。我々がACCELERATOR OF INTERNODE ELONGATION1(ACE1)と名付けた遺伝子は,機能未知のタンパク質をコードしており,この遺伝子の発現が節間の介在分裂組織の細胞に細胞分裂能力を与え,ジベレリン酸存在下では節間伸長につながることが分かった。一方,ジンクフィンガー転写因子をコードするDECELERATOR OF INTERNODE ELONGATION1(DEC1)遺伝子の発現上昇は節間伸長を抑制するのに対して,DEC1の発現低下は節間伸長を促進する。また,このACE1とDEC1を介した節間伸長機構は,イネ科植物でよく保存されていることも明らかになった。さらに遺伝的多様性の解析によって,ACE1とDEC1の変異は,長い年月の中で栽培品種のイネの中から倒伏への耐性が向上した草丈の低いものが選抜されたり,野生種のイネの中から水深の深い環境での成長に適応するために草丈の高いものが選択されたりするのに寄与してきたことが示唆された。これら拮抗的に働く調節因子の特定は,生合成やジベレリン酸シグナル伝達に加え,節間伸長や環境への適応度を調節するもう1つの機構としてのジベレリン酸応答に関する理解をより深めている。Copyright Nature Japan KK 2020
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分類 (2件):
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発生,成長,分化  ,  生物学的機能 
物質索引 (1件):
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