抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】異なる胃食道逆流症(GERD)患者における,食道カテプシン活性化受容体-2(PAR-2)とシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)の発現,および炎症性因子との相関を調査する。方法:2016年8月ー2017年12月張家口市第一病院で治療したGERD患者98例を選び、GERDの異なる分類により患者をBarrett食道(BE)群33例、びらん性食道炎(EE)群31例に分けた。非びらん性逆流症(NERD)群34例、また同期に当院で電子胃カメラ検査を行った正常者30例を正常群とした。ヘマトキシリン-エオジン(HE)染色により各群の食道組織形態を観察した。PAR-2とCOX-2mRNAの発現は,RT-PCRによって検出された。血清中の炎症性サイトカインをELISAで測定した。Pearson相関分析により,GERD患者の食道組織におけるPAR-2mRNAとCOX-2mRNAの相対発現レベルと血清炎症性因子レベルとの関係を分析した。【結果】正常群の食道組織病理学は正常で,炎症性細胞浸潤はなく,BE群には,上皮過形成,炎症細胞浸潤,および粘膜びらんがあり,NERD群では,少量の扁平上皮過形成と炎症性細胞浸潤があった。正常群と比較して,BE群,EE群,およびNERD群の食道組織におけるPAR-2mRNAとCOX-2mRNAの発現は,有意に増加した(すべてP<0.05)。EE群とNERD群の食道組織におけるPAR-2mRNAとCOX-2mRNAの相対発現レベルはBE群より明らかに低く(P<0.05)、NERD群はEE群より明らかに低かった(P<0.05)。正常群と比較して,BE群,EE群,NERD群の血清腫瘍壊死因子-α(TNF-α),インターロイキン-6(IL-6),インターロイキン-8(IL-8),インターロイキン-1β(IL-1β)は,有意に増加した(P<0.01)。EE群とNERD群の血清TNF-α、IL-6、IL-8、IL-1βレベルはBE群より明らかに低く(P<0.05)、NERD群はEE群より明らかに低かった(P<0.05)。GERD患者の食道組織におけるPAR-2mRNAとCOX-2mRNAの相対発現レベルは血清炎症性因子レベルと明らかに正相関した(P<0.05)。【結語】GERD患者の食道組織におけるPAR-2とCOX-2mRNAは高発現し,Barrett食道炎患者のPAR-2とCOX-2mRNA発現レベルと炎症性度が最も高かった。GERD患者の食道組織におけるPAR-2とCOX-2mRNA発現レベルは血清炎症性因子レベルと正の相関を示した。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】