抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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コンピュータグラフィックスにおいて流体の表現は映画やTVゲーム等,様々なアプリケーションで利用されている.シミュレーションやレンダリング技術の向上により非常に写実的な表現が可能となっているが,その計算には高いコストを要する.また,ユーザの望む映像を作成するためには,パラメータを調整する煩雑な作業が必要となる.これを解決する手段として,後処理的に乱流を転写する方法が提案されている.この方法では低解像度の流れに対し,別の高解像度の流れからその乱流成分のみを転写することで,所望の流れを作成する時間や手間を削減できる.しかし,この方法には計算コストの高い処理が含まれており,大幅な計算の高速化には至っていない.そこで我々は,視点からの流体の可視性に基づいて,従来法における計算領域を適応的に削減することで高速化を図る.煙の密度からシミュレーション空間中の各局所領域について視点への寄与を計算し,それに応じて各領域における従来法の合成処理の要否を決定する.提案手法により従来法と同等の視覚的クオリティを保ちながら,計算を約4倍高速化することに成功した.(著者抄録)