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J-GLOBAL ID:202002223524009915   整理番号:20A0781191

サトウキビ野生種と製糖用品種との種間雑種を利用して作出した熊毛地域向け株出し多収品種「はるのおうぎ」

High Ratoon Yield Sugarcane Cultivar “Harunoogi” Developed for Kumage Region by Using an Interspecific Hybrid between a Commercial Cultivar and Saccharum spontaneum L.
著者 (18件):
資料名:
号:ページ: 21-44  発行年: 2019年12月31日 
JST資料番号: G0830C  ISSN: 2434-9909  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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「はるのおうぎ」は,農研機構九州沖縄農業研究センターおよび国際農林水産業研究センターが共同育成した,萌芽性に優れる株出し多収のサトウキビ品種である。鹿児島県熊毛地域を普及見込み地域として2019年3月に品種登録出願した。本品種は,サトウキビ製糖用品種と野生種との種間雑種で株出し多収性を特徴とする飼料用サトウキビ品種「KRFo93-1」を種子親,早期高糖性を特徴とする製糖用品種「NiN24」を花粉親とする交配に由来し,株出し多収性と高糖性を重視した選抜を経て育成された。萌芽性は“極高”であり,萌芽率は熊毛地域の主要品種「NiF8」を常に上回る。分げつ性は“強”であり,熊毛地域では原料茎数が「NiF8」の1.4倍から2.0倍に達する。一茎重は「NiF8」より軽いが,茎数が多いため,原料茎重は春植え,株出しともに「NiF8」に比べて多い。甘蔗糖度は「NiF8」と同程度である。原料茎重と甘蔗糖度の結果から,可製糖量は春植え,株出しともに「NiF8」を大きく上回る。また,耐倒伏性に優れるため機械収穫しやすく,機械収穫後の萌芽も良好である。株出し単収が減少傾向にある熊毛地域において,単収の回復に寄与することが期待される。(著者抄録)
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分類 (2件):
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糖料作物  ,  作物の品種改良 
引用文献 (34件):
  • Aitken KS and McNeil M (2010) Diversity analysis. In Henry RJ and Kole C (ed), Genetics, genomics and breeding of sugarcane. CRC Press, Boca Raton, Florida, 19-42.
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