抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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砂漠上に形成される砂丘は風向きや砂量に応じて様々な形態をとる。風の方向が1方向で砂量が少ない時にはバルハンと呼ばれる三日月型砂丘が形成される。バルハンは多くの場合,集団で存在するがそのダイナミクスの理解は未だ不十分である。そこで,飛砂となだれを素過程とした粗視化砂丘模型を用いて砂丘集団の計算機シミュレーションを実行した。風上から砂を供給することで砂床に小さなゆらぎが生じ,成長することで自己組織的にバルハンが形成される。次々に生まれる砂丘は他の砂丘と衝突することで合体・分裂を繰り返し大規模な砂丘集団をつくりあげる。その砂丘集団の振る舞いを調べたところ移動速度がほぼ一定速度であるとがわかった。このことは時間経過と共に速度を増す単独砂丘の場合と大きく異なり砂丘災害の見積もりに大きな影響を及ぼす。さらに,砂丘集団内部を調べることで,この原因の一つとして砂丘集団内部の砂のネットワークがあることが示唆された。(著者抄録)