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J-GLOBAL ID：202002224115720526   整理番号：20A1162297

チャアナタケモドキの緑化木・花木における発生樹種および発生頻度

Host tree species of Fomitiporia torreyae among garden trees and the frequency of the occurrences.

著者 (2件)： 中村仁 (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  服部力 (森林総合研)
資料名： 森林防疫  (Forest Pests)
巻： 69  号： 3  ページ： 33-39  発行年： 2020年05月25日 
JST資料番号： Z0694A  ISSN： 0288-3740  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・チャアナタケモドキを病原菌とするナシ萎縮病の効果的防除に向けて,発生樹種を明らかにするために都市公園や施設内緑地に生育する緑化木や花木を対象としてチャアナタケモドキの子実体を探索。
・32都道府県で延べ241地点で探索した結果,得られた子実体標本は97点で,その内でチャアナタケモドキのものは72点。
・本検討の結果も併せて日本におけるチャアナタケモドキの発生樹種は計53樹種であることを把握。
・チャアナタケモドキの子実体の発生頻度は樹種により異なるが,ツバキ科,モクセイ科,ニシキギ科の樹種,およびマテバシイやサンゴジュなどでの発生が多いことが判明。
・ナシ萎縮病の防除対策においては,本結果を基に感染源の樹種を重点防除対象とすること,既知として自然林での本種の発生は少ないとされることから,樹木の植栽に当たっては樹種の選択が重要。

シソーラス用語： ナシ ,  萎縮病 ,  病害防除 ,  *樹木 ,  植物被害 ,  頻度 ,  子実体 ,  ツバキ科 ,  モクセイ科 ,  ニシキギ科 ,  ブナ科 ,  スイカズラ科 ,  *被害木 ,  発生頻度 ,  *担子菌門 ,  Lithocarpus edulis ,  Viburnum odoratissimum ,  *微生物
準シソーラス用語： *担子菌類 ,  Fomitiporia torreyae ,  *チャアナタケモドキ ,  マテバシイ ,  サンゴジュ

分類 (3件)： 菌類による植物病害  (FC04052Y) ,  異種生物間相互作用  (EE01050A) ,  植物の病虫害防除一般  (FC05010F)

引用文献 (12件)：

• 青島清雄・林康夫・米林俵三・近藤秀明(1964) サンブスギの非赤枯性溝腐病.第75回日本林学会講演要旨集:396~397
• Farr DF, Rossman AY (2019) Fungal databases, U.S. National Fungus Collections, ARS, USDA. https://nt.ars-grin.gov/fungaldatabases/, 2019.11.29参照
• 金子洋平(2015)千葉県におけるナシ萎縮病の発生状況と病原菌の特徴.植物防疫69:311~313
• 幸由利香・寺嶋芳江・岩澤勝巳・福島成樹・遠藤良太(2014)非赤枯性溝腐病と病原菌チャアナタケモドキに関する最近の知見.千葉農林総研研報6: 125-131
• 中村 仁(2016)木材腐朽菌チャアナタケモドキによるスギとナシの病害.森林科学76:13~16

タイトルに関連する用語 (5件)： 緑化 ,  木 ,  花木 ,  樹種 ,  発生頻度