抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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硝酸態窒素による地下水汚染は深刻であり,環境基準値超過率は高い値を示している。硝酸態窒素による地下水汚染は生活排水や家畜排泄物の不適切な処理,窒素肥料の溶脱が原因となっており,被害事例としては,牛の起立障害や乳児が発症するメトヘモグロビン血症が報告されている。現在では脱窒菌による生物学的浄化や,イオン交換などによる物理学的浄化が行われている。しかし,これらはコストが高いことや,浄化施設を設置する用地の問題が存在する。本研究では低コストかつ大型の施設を必要としない硝酸態窒素の吸着剤として,火山灰土壌に含まれるアロフェンのイオン吸着能に着目した。さらに,火山灰土壌と酸化マグネシウムを混合させると陰イオン吸着能を有するハイドロタルサイトが合成される。この火山灰土壌による吸着とハイドロタルサイトによる吸着を用いて硝酸態窒素を除去できるスペースかつ省コストな材料およびシステムの開発を目的としている。(著者抄録)