抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,画像を暗号化した後に圧縮するEncryption-then-Compression(EtC)システムで利用可能な,画像を対象とする情報埋込法を提案している.あるEtCシステムは,画像を重複しないブロックに分割し,ブロックの入替,ブロックの回転・反転,ブロック内の画素値反転,ブロック内の色成分入替の4処理を,独立にかつランダムに適用することで,画像を視覚暗号化する.提案法はこの暗号化に対して,暗号化前の画像へ見えないように重畳した埋込情報を,暗号化後の画像から抽出することが可能である.また,埋込情報を画像から除去し埋込の影響を完全に排除可能な可逆手法である.同じEtCシステムを対象とする可逆情報埋込の従来法がブロックの入替,ブロックの回転・反転だけに対応している一方,提案法はブロック内の画素値反転にも対応している.さらに,この従来法は情報埋込に用いた画像依存の情報を埋込情報抽出時にも必要とするが,提案法は必要としない.性能評価の結果,提案法の有効性が示されている.(著者抄録)