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J-GLOBAL ID：202002225098561606   整理番号：20A2736013

今後の多自然川づくりが目指す姿 札内川ダム下流におけるシフティング・モザイクの再生

Restoration of the Shifting Mosaic of Floodplain Forests under a Flow Regime Altered by the Satsunai River dam

著者 (1件)： 中村太士 (北大 大学院農学研究院)
資料名： 河川
号： 892  ページ： 25-29  発行年： 2020年11月20日 
JST資料番号： G0117A  ISSN： 0287-9859  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・札内川における河道の樹林化に伴う礫河原の急激な減少の原因,および札内川自然再生事業の概要と事業評価等についての紹介。
・氾濫原における樹木の侵入・定着の2つの大きな原因は,水制工の設置による流路の固定化と札内川ダムによる流量調節。
・札内川自然再生事業では,礫河原の再生を図るため,保全対象として重要なケショウヤナギの種子散布時期に合わせて,フラッシュ放流による人工的な洪水撹乱を実施。
・フラッシュ放流前後のチドリ類の生息状況の短期的な調査,ならびに礫河原の変動やケショウヤナギをはじめとした先駆性林分の組成と構造に関する中長期的調査を実施。

シソーラス用語： 河川 ,  河川環境 ,  河川改修 ,  河道 ,  *生態遷移 ,  *氾濫原 ,  擾乱 ,  チドリ類 ,  北海道 ,  放流 ,  洪水 ,  ヤナギ科 ,  *環境保全 ,  流砂量
準シソーラス用語： フラッシュ放流 ,  河原 ,  河川敷 ,  撹乱 ,  札内川 ,  *自然再生 ,  樹林化 ,  生態系保全

分類 (1件)： 河川調査・計画  (RC12020M)

引用文献 (11件)：

• Bormann F.H. and Likens G.E. (1979) Pattern and Process in a Forested Ecosystem : Disturbance, Development and the Steady State Based on the Hubbard Brook Ecosystem Study. Springer-Verlag, New York.
• 長坂有(1996) 河畔に生えるヤナギ類. 光珠内季報 101:12-17.
• Nakamura and Kikuchi (1996) Some methodological developments in the analysis of sediment transport processes using age distribution of floodplain deposits. Geomorphology 16 : 139-145.
• Nakamura F. et al. (2007) Shifting mosaic in maintaining diversity of floodplain tree species in the northern temperate zone of Japan. Forest Ecology and Management 241 : 28-38.
• Nakamura F. et al. (2017) Large wood, sediment, and flow regimes: Their interactions and temporal changes caused by human impacts in Japan. Geomorphology 279 : 176-187.

タイトルに関連する用語 (2件)： 多自然川づくり ,  ダム下流