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J-GLOBAL ID：202002226136215611   整理番号：20A1531630

熱量測定により研究した三角格子反強磁性体Cu₃(OH)₄(HCO₂)₂の低温磁性

Low-Temperature Magnetism in a Triangular-Lattice Antiferromagnet, Cu₃(OH)₄(HCO₂)₂, Studied by Calorimetry

著者 (3件)： ISONO Takayuki (Gakushuin Univ., Tokyo, JPN) ,  MACHIDA Yo (Gakushuin Univ., Tokyo, JPN) ,  FUJITA Wataru (Seikei Univ., Tokyo, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 89  号： 7  ページ： 073707.1-073707.5  発行年： 2020年07月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 三角形格子反強磁性体Cu₃(OH)₄(HCO₂)₂に対する比熱および磁気熱量効果測定の結果を報告した。磁気秩序相を磁場印加により抑制し,次に1/3磁化-プラトー状態が現れた。エントロピーの温度発展は,全磁気エントロピーの1/3値でプラトーを示した。低温磁性に対する可能なシナリオは,全スピンの2/3が既に高温でスピン一重項二量体を形成し,残りの1/3スピンが別の三角形ネットワークを作ることである。磁気比熱を,孤立スピン二量体と三角格子Heisenbergモデルの和によって記述した。二量体内の反強磁性相互作用および三角形格子上の反強磁性相互作用を,それぞれ約150および5Kと推定した。1/3磁化プラトーは残留スピンの完全偏光状態として理解される。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 熱量測定 ,  三角格子 ,  *反強磁性体 ,  *銅化合物 ,  *水酸化物 ,  *カルボン酸エステル ,  *カルボン酸塩 ,  *脂肪族カルボン酸 ,  比熱 ,  磁気熱量効果 ,  磁気秩序 ,  外部磁場 ,  範囲 ,  量子化 ,  エントロピー ,  スピン ,  一重項 ,  Heisenberg模型 ,  交換相互作用 ,  偏光 ,  *磁性 ,  スピン一重項 ,  反強磁性相互作用 ,  *ホルマート類
準シソーラス用語： *ギ酸塩 ,  磁化プラトー ,  磁気エントロピー

分類 (1件)： その他の無機化合物の磁性  (BM06060P)

引用文献 (35件)：

• A. P. Ramirez, A. Hayashi, R. J. Cava, R. Siddharthan, and B. S. Shastry, Nature 399, 333 (1999).
• S. T. Bramwell and M. J. P. Gingras, Science 294, 1495 (2001).
• L. Balents, Nature 464, 199 (2010).
• P. W. Anderson, Mater. Res. Bull. 8, 153 (1973).
• R. Coldea, D. A. Tennant, A. M. Tsvelik, and Z. Tylczynski, Phys. Rev. Lett. 86, 1335 (2001).

タイトルに関連する用語 (6件)： 熱量測定 ,  研究 ,  三角格子 ,  反強磁性体 ,  低温 ,  磁性