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J-GLOBAL ID：202002227441255106   整理番号：20A1039044

EuZn₂Ge₂の単結晶成長と物理的性質

Single-Crystal Growth and Physical Properties of EuZn₂Ge₂

著者 (7件)： KOSAKA Masashi (Saitama Univ., Saitama, JPN) ,  MICHIMURA Shinji (Saitama Univ., Saitama, JPN) ,  HIRABAYASHI Hikaru (Saitama Univ., Saitama, JPN) ,  NUMAKURA Ryosuke (Saitama Univ., Saitama, JPN) ,  IIZUKA Ryosuke (Saitama Univ., Saitama, JPN) ,  KUWAHARA Keitaro (Ibaraki Univ., Ibaraki, JPN) ,  UWATOKO Yoshiya (Univ. Tokyo, Chiba, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 89  号： 5  ページ： 054704.1-054704.8  発行年： 2020年05月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 本研究では,EuZn₂Ge₂単結晶をPbフラックスから成長させた。単結晶X線回折(XRD)データから決定した構造は,ThCr₂Si₂型,I4/mmm,a=4.34210(10),c=10.5766(5)Åである。単結晶の磁気,熱,電子輸送特性を,磁化率χ(T),等温磁化M(H),比熱C(T),電気抵抗率ρ(T)測定の結果に基づいて調べた。EuZn₂Ge₂化合物は2価のユウロピウムを含み,2次相転移によりT_N1=14.9Kで反強磁性に秩序化する。さらに,T_N2=8.4KとT₁~5Kで連続転移が観測された。T_N2において,C(T)とχ(T)データは鋭いピークを示し,1次転移に似ているが,ヒステリシスを示さなかった。構造相転移がT_N2で起こるかどうかを確かめるため,低温の単結晶XRD測定を行った。XRDパターンは正方晶から低対称への結晶格子のどのような構造転移も示さなかった。代わりに,6×10^-5のオーダの格子定数偏差Δa/a,Δc/cの変化が,磁気歪効果と関連して約T_N2で観測された。これは,おそらく不整合から整合した磁気構造への磁気秩序-秩序転移によるものと思われる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ユウロピウム合金 ,  亜鉛含有合金 ,  ゲルマニウム含有合金 ,  金属間化合物 ,  *フラックス法 ,  X線回折分析 ,  電気抵抗率 ,  磁化率 ,  比熱 ,  磁化 ,  磁気転移 ,  原子価 ,  第二種相転移 ,  *構造相転移 ,  磁歪 ,  格子定数 ,  磁気状態図
準シソーラス用語： *反強磁性転移

分類 (1件)： 金属結晶の磁性  (BM06040T)

引用文献 (25件)：

• B. C. Sales and R. Viswanathan, J. Low Temp. Phys. 23, 449 (1976).
• R. Nagarajan, E. V. Sampathkumaran, L. C. Gupta, R. Vijayaraghavan, V. Prabhawalkar, Bhaktdarshan, and B. D. Padalia, Phys. Lett. A 84, 275 (1981).
• C. U. Segre, M. Croft, J. A. Hodges, V. Murgai, L. C. Gupta, and R. D. Parks, Phys. Rev. Lett. 49, 1947 (1982).
• A. Mitsuda, H. Wada, M. Shiga, H. A. Katori, and T. Goto, Phys. Rev. B 55, 12474 (1997).
• A. Mitsuda, T. Okuma, K. Sato, K. Suga, Y. Narumi, K. Kindo, and H. Wada, J. Phys.: Condens. Matter 22, 226003 (2010).

タイトルに関連する用語 (2件)： 単結晶成長 ,  物理的性質