抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文ではUASB(Up-flow Anaerobic Sludge Blanket)法を用いたメタン発酵技術を取り上げ,食品工場の排水処理にUASB法を導入したときのエネルギー収支を分析した.その結果,投入廃液中の有機物が保有する熱量のうち25.6%を電力,41.6%を熱として回収可能であることが明らかになった.また,技術導入前後の汚泥処理に伴う産業廃棄物処理費と曝気電力費を比較した結果,UASB導入によって余剰汚泥処理費は2,407[千円/y],曝気電力費は1,254[千円/y]の削減が見込まれることがわかった.そして,和歌山県の食品工場にこの技術が適用された場合,発電電力:121[GJ/d],熱:178[GJ/d]の合計299[GJ/d]のエネルギー回収ポテンシャルを有し,県全体で6,591[t-CO2/y]の温室効果ガス排出削減をもたらされることが定量的に示された.(著者抄録)