抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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自然現象によって地中や水中に埋没し,ほとんど腐敗せずに長期間を経て発掘された樹木や木材は,一般に埋木(うもれぎ)または神代木(じんだいぼく)と称される。埋木の中でも木理や色調が美しいものは,工芸品の材料として珍重されているが,埋木呈色機構の研究例は多くはない。埋木の色調を引き出しているのは,主に鉄化合物であると考えられているため,われわれは,鉄の化学状態の情報を得るのに有効なメスバウアー分光法を用いて,鳥海山麓から出土した埋木中鉄の化学状態の研究を続けている。本研究では,呈色機構に関する知見をさらに深めるため,埋木の樹種をスギに限定して分析を行った結果を報告する。(著者抄録)