抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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シナプス小胞(SV)は高濃度の特異的蛋白質を含む。これらの蛋白質がどのように体細胞からシナプスに輸送されるのか,そして,SV蛋白質の軸索輸送がロバストであるとき,培養3~6日目に解離したラット海馬ニューロンにおける免疫金電子顕微鏡法により,それらがシナプス前終末のSVクラスターでどのように濃縮されるかを調べた。神経細胞腫において,SV内在性膜蛋白質(シナプトフィシン,SV2,VAMP/シナプトブレビン及びシナプトタグミン)の標識はゴルジ複合体及び個々の小胞/液胞として細胞質に分散した他の膜構造に局在した。これらの小胞/液胞は,長さが0.2から2μmの範囲の凝集体のサイズで,軸索で凝集した。凝集体内の多形小胞/液胞はSVより典型的に大きく(50~300nm),それは~40nmのサイズで均一であった。これらの多形性小胞/液胞は,おそらく,細胞体からSV膜蛋白質を運ぶ輸送カーゴであり,それから,初期発生段階において優先的に軸索に分類される。若い軸索の連続切片は,多くの標識凝集体がシナプスではなく,実際に,これらの軸索のいくつかは樹状突起を持たないことを示した。対照的に,2つのSV関連蛋白質,シナプシンI及びα-シヌクレインに対する標識はゴルジ複合体に局在せず,細胞質における膜構造と関連していたが,細胞質において分散していた。しかしながら,これらのSV関連蛋白質は軸索におけるSV様小胞のクラスター上に高度に濃縮され,そのようなクラスターは培養3日の初期に軸索において既に明らかになった。これらのクラスタは,単一薄片における4-30ベシクルから成り,ベシクルは均一サイズ(~40nm)であった。連続切片分析により,これらのクラスターは新生シナプスの一部であり,樹状突起接触のない軸索に存在することを示した。重要なことに,小胞はSV関連蛋白質と同様にSV膜蛋白質に対して強く標識された。したがって,これらのEM観察は,蛋白質の2つのグループ,SV積分膜とSV関連,が生合成と軸索輸送の異なる経路を通して進行し,それらが軸索にあるとき,同じ最終コンパートメント,SVクラスタに分類されるだけであることを明らかにした。Copyright 2020 The Author(s) All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】