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J-GLOBAL ID:202002230154626825   整理番号:20A0987481

中学生の「科学の暫定性理解」の実態 - 平成10年小学校学習指導要領改訂後の中学生の調査結果から -

Junior high school students’ Understanding of the Tentativeness of Scientific Knowledge: After the Change in the Course of Study for the Elementary Schools (1998).
著者 (2件):
資料名:
巻: 39  号:ページ: 13-20(J-STAGE)  発行年: 2017年 
JST資料番号: U1157A  ISSN: 2424-1784  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究は,科学の創造性を基底とする科学観を小学校理科で導入した平成10年の学習指導要領以後の中学生の科学の暫定性に関する「理解」と「未理解」の実態を学年毎に明らかにしようとした。科学の暫定性の理解の実態は,中学1年158名,中学2年158名,中学3年124名を対象に調査した。調査問題は,中学生版変形NSKSテストを用いた。なお,変形NSKS テストは,科学の創造性,発展性,テスト可能性,簡潔性の4尺度から構成され,各4尺度はそれぞれ3つの下位尺度から成っている。その結果,すべての学年において,テスト可能性のすべての下位尺度,発展性の下位尺度「科学理論の暫定性」「科学理論の可変性」,並びに簡潔性の下位尺度「結果の簡単性」は,理解であった。簡潔性の下位尺度「科学理論の数の最少性」は,すべての学年において未理解であった。小学校の理科で導入した科学の創造性に大きく影響することが想定される科学の創造性では,下位尺度のうち「内容の創出」のみが中学1年だけ理解であった。この結果から, 小学生時代に平成10年告示の小学校学習指導要領理科で学習した中学生の科学の暫定性理解の実態はテスト可能性,発展性では「理解」,創造性や簡潔性は「未理解」 であった。(著者抄録)
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分類 (1件):
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科学技術教育 
引用文献 (11件):
  • 中央教育審議会(2008)「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学級の学習指導要領等の改善について(答申)」p.56.
  • 文部省(1999)『小学校学習指導要領解説 理科編』p.11.
  • 石井雅幸・角屋重樹(2015)「学習指導要領の改定による小学生の科学の暫定性の理解の影響」『日本教科教育学会誌』第37巻,No.4,1-9.
  • 角屋重樹(1991)「中学生は科学の暫定性という特質をどのようにとらえているか」『日本教科教育学会誌』第15巻,第1号,17-21.
  • 養老孟司・角屋重樹他(2015)『みらいをひらく小学校理科3年』教育出版.
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