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J-GLOBAL ID:202002230326551026   整理番号:20A0532157

短期カドミウム曝露および細菌刺激後のカキCrassostrea gigas血球のトランスクリプトームプロファイル【JST・京大機械翻訳】

Transcriptomic profile of oyster Crassostrea gigas hemocyte after short-term cadmium exposure and bacteria stimulation
著者 (21件):
資料名:
巻: 98  ページ: 138-146  発行年: 2020年 
JST資料番号: W1617A  ISSN: 1050-4648  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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カキCrassostreaギガスは,カドミウムを蓄積する傾向があり,常に様々な病原体に曝露されている潮間帯に沿って広く分布しているので,有用な環境指標と考えられている。しかしながら,カドミウムと病原体刺激に対するその分子応答は不明のままである。本研究において,カキからの血球のトランスクリプトームデータを分析し,カドミウムまたはカドミウム/細菌刺激に対するカキの特異的分子応答を明らかにした。合計21591,22872および20107の遺伝子が,それぞれ,BLANK,Cd24hおよびCd/Bac24h群で検出された。それらの間で,685の差別的に発現された遺伝子が,Cd24h対BLANKの比較で収集された。これらの遺伝子のGO分析により,分子機能カテゴリーへの16項目は輸送体活性を示し,カドミウム曝露により過剰濃縮されたが,12項目は主に種々の細胞成分の代謝過程に関与し,細胞成分カテゴリーへの2項は全て低濃縮であることが分かった。330の免疫応答性遺伝子は,CdBac24h対BLANKとCdBac24h対Cd24hの2つの遺伝子リストによって共有され,GO分析における30の用語のうち7つは免疫過程に関連した。KEGGデータベースからのこれらの遺伝子のさらなるアノテーションは,2つの神経系関連経路,アラキドン酸経路,4つの免疫経路,MAPKカスケードおよび他の4つの細胞情報伝達経路,および2つのエネルギー関連経路を含む14の経路を明らかにした。22の差次的に発現した遺伝子はカドミウム曝露と細菌刺激の両方に応答することが同定されたが,異なる発現パターンでは,アルカリ性ホスファターゼとナトリウムおよび塩化物依存性グリシン輸送体遺伝子のような両側応答遺伝子がカドミウム汚染の早期警戒のバイオマーカーとなり得ることを示唆した。本結果は,著しい神経内分泌免疫調節ネットワークがカキC.gigasにおけるカドミウムおよび細菌刺激に応答して活性化され,いくつかのカドミウム応答遺伝子の発現パターンが細菌刺激により逆転または強化される可能性があることを示した。結果は,短期カドミウム曝露および細菌刺激後のカキのトランスクリプトーム応答プロファイルに関する知識を提供し,軟体動物のストレス応答機構に関する将来の研究に有用であり,いくつかのカドミウム-細菌応答遺伝子は海洋汚染を監視するための潜在的バイオマーカーとして探索される可能性がある。Copyright 2020 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
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分類 (1件):
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免疫反応一般 

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