抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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供給量の増加が予想されるスギ大径材の用途開発を図るため,スギ大径材に多く含まれる心材部を異なる条件下で乾燥し,スギ心材板材の耐腐朽性能および耐蟻性能保持を評価し,乾燥条件を最適化した(第68回日本木材学会大会N14-07,E15-P-05)。今回は,演者らがスギ試験板材を用いて決定した温湿度条件(乾球温度90°C,乾湿球温度差20°C(特願2018-037680))によるスギ実大心材板材の乾燥特性について報告する。乾燥試験の結果,約70時間で平均含水率87.3%であった試験材が14.9%となった。試験材の収縮率の平均値および収縮量は,幅方向では2.0%,約3.31mm,厚さ方向では4.1%,約1.56mmとなった。また,L
*a
*b
*表色系により試験材の材面を測色した結果,L
*値,a
*値,b
*値の全ての値が僅かに減少し,色差の平均値は10.73となった。以上の結果から,天然乾燥と同等の耐腐朽性能および耐蟻性能を与えた乾燥条件で乾燥したスギ実大心材板材は,乾燥材として十分な品質を持つことが明らかとなった。(著者抄録)