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J-GLOBAL ID:202002230975274778   整理番号:20A0477513

ベルベリンは腸内細菌叢を調節することにより5-フルオロウラシル誘発腸粘膜炎を改善するために糞便代謝産物を調節する【JST・京大機械翻訳】

Berberine regulates fecal metabolites to ameliorate 5-fluorouracil induced intestinal mucositis through modulating gut microbiota
著者 (11件):
資料名:
巻: 124  ページ: Null  発行年: 2020年 
JST資料番号: A0845C  ISSN: 0753-3322  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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ベルベリン(BBR)はイソキノリンアルカロイドであり,腸粘膜炎の治療に用いられている。しかしながら,癌患者における化学療法による粘膜炎に関するBBRはほとんど知られていない。ここでは,ラットモデルを用い,5-フルオロウラシル(5-Fu)により誘導される腸粘膜炎に与えるBBRの影響を検討した。BBR投与の有無にかかわらず,5-Fu処理ラットにおける腸粘膜損傷と炎症反応の程度を検出し,1H NMR分光法と16S rRNAを用いて糞便代謝物と腸内微生物相の変化を調べた。機構は,糞便微生物相移植(FMT)によってさらに調査した。結果は,BBR処置ラットが,5-Fu処置ラットにおいて,より少ない体重減少,より低い下痢スコアおよびより長い結腸長を示したことを示した。一方,BBR処理は回腸におけるOccudinの発現を有意に増加させ,血清中のd-乳酸含量を減少させた。さらに,回腸におけるIL-1β,IL-6およびTNF-αの発現は,BBR処理によって抑制された。糞便代謝のパターンは5-Fu処理後に明らかに変化し,BBRにより逆転した。重要なことに,BBRは5-Fu処理ラットの糞便中の酪酸とグルタミンのレベルを有意に増加させた。腸内微生物相に関して,BBRはFirmicutesの相対存在量を豊かにし,門レベルでProteobacteriaを減少させた。一方,BBRは,非分類_f_Porphyromonadaceae,非分類_f_Lachnospiraceae,Lactobacillus,非分類_o_Clostriiales,Ruminococcus,Prevotella,Clostridium IVの割合を増加させ,属レベルでEscherichia / Shigellaを減少させた。さらに,主成分分析(PCA)は糞便移植が糞便代謝産物の変化をもたらすことを示した。BBR処置ラットからの糞便移植は,下痢スコアが低く,回腸における炎症反応を低下させ,腸粘膜損傷を軽減した。これは糞便代謝産物における酪酸レベルの増加により引き起こされる可能性がある。結論として,著者らの研究はBBRが腸内微生物相を修飾することによって5-Fu誘発腸粘膜炎を改善するために糞便代謝産物を調節するという証拠を提供する。Copyright 2020 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
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分類 (3件):
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消化器の基礎医学  ,  生薬の薬理の基礎研究  ,  消化器の疾患 
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